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「おりゃ、5キルゲット」

「うまっ……………あ、また1キル」



メロンパンを口にくわえながら器用に指を動かす「巨人」こと、凪さんに思わず感嘆の声を漏らした。

突然の来客に焦る私とは反対に、特にためらう様子もなくスマホを起動して当然のようにゲームをしだした彼は、主人が居ないこの家ですっかりくつろいでいる様子だ。
かくいう私も彼の気の抜けた雰囲気にいつの間にか呑まれてしまっていて、気づけば2人で小さな画面を覗き込んでいた。



「……………あーしんだー」

「めちゃくちゃ上手いですね」



ぐてーっと後ろに倒れた凪さんに素直な感想を述べると、「ども」と軽い返事が帰ってくる。
中々つかめない人ではあるが、いい意味で適当な彼の隣は変に気を遣う必要が無くて、居心地のいい場所だった。



「…………………にしても世一さんどこいったんだろ、」

「え、知らないの?」



時計を見ると時刻はすでに5時を回っている。
飽きてしまったのか、凪さんのスマホはGAME OVERの画面から動かされない。



「寝ちゃってた間に居なくなってたので」

「………アンタって潔のコイビト?」

「?違いますけど」

「え〜………じゃあ誰??」



凪さんの疑問はもっともなものだった。
恋人でもないのに世一さんの家で寝ていて、彼が居ないのに来客を招いている私は一体何者なのか。



「私は、」

「………」

「……………わたし、は、」

「…………なんか複雑そーだしいいや」

「………すみません」



めんどくさいと顔にかいてある彼はそれ以上追求してくることもなく、起き上がってまたスマホを触り出す。しかし今の私にはその無関心が非常にありがたい。

しばらくして突然ぐいっと顔の前にスマホを突き付けてきた彼に驚きながらも目を向けると、そこには世一さんとのトーク画面が映されていた。



「すげー焦ってるけど原因キミ?」

「え?」



『今潔の家いる』という一言に対し、現在進行形で誤字だらけの返信を送りまくっている世一さんは文面だけ見ても明らかに様子がおかしい。



「……あっ電話かかってきました」

「絶対めんどくさいやつじゃん」



鳴り続けるコール音に口を‪×にしてしぶしぶ彼が通話ボタンを押した次の瞬間。
耳を劈くような声が部屋の中に響いた。

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YUY - 久しぶりに見たけどやっぱめちゃすち……🫶 (12月10日 1時) (レス) @page43 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 潔くんの小説…!!ありがとうございます…応援してます…!! (9月29日 22時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
アアアアア??! - 凄く好きです! (9月8日 21時) (レス) @page25 id: fbc26f140f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください! (8月22日 22時) (レス) @page42 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
YUY - んんんん気になるなあああ続きがあああすごくいいところで切ってくださる…あいらーびゅー… (5月7日 22時) (レス) @page37 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬川 | 作成日時:2023年2月5日 11時

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