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その人物には見覚えがあった。
ついさっき試合した相手チームの、確か11番の選手だ。
彼は今日の試合で目立った活躍はしていないが、ボールに触っていた時間も長かったし何となくだが覚えている。
でも、どうしてこんな時間まで残っているんだろう？
周りを見わたしてもここに居るのは彼と私だけ。
誰かと待ち合わせでもしてるのかな
「…………ぉ……っと」
ヘディング……って言うんだっけ、
慣れたようにボールを頭から中々落とさない彼は初心者から見てもサッカーが上手なことが見て取れる。
そして何よりも、彼のサッカーはきらきらして見えるのだ。
試合中もそうだった。
ゴールを決めた時、ボールを奪った時、
彼がボールに触れている時は周りがきらきらとして見えた。
真剣なのは当然であるが、その1つ1つの動きから「この人は本当にサッカーが好きなんだろうな」というのがすごく伝わってくる。
かっこいいな。
どんな事であっても何かに夢中になって打ち込めるというのはすごいことだと思うし、それに向かって努力する人はかっこいいと思う。
私は彼を今日初めて見たため、彼がどんな人なのかは全くもって知らないが、サッカーをしているその姿には何か惹かれるものがある。
「潔、ごめんなぁ待たせちまって」
「全然。さみーし早く帰ろーぜ」
どうやらお友達を待っていたようだ。
仲良さそうに並んで歩く2人の背中を見ながら、私も早く帰ろうと今度こそ振り返って帰路に着く。
彼が後に、青い監獄で活躍したあの潔世一と同一人物であったのを知るのは成人してからのことだった。
『───────あ、Aこの人覚えてる？』
カフェでサッカーの中継が流れていなかったら、
友人がこれを聞き流して別の話題をあげていたら、
きっと私は一生思い出すこともなかっただろう
そんな小さな青春時代の切れ端である。
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YUY - 久しぶりに見たけどやっぱめちゃすち……🫶 (12月10日 1時) (
レス) @page43 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 潔くんの小説…！！ありがとうございます…応援してます…！！ (9月29日 22時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
アアアアア？？！ - 凄く好きです! (9月8日 21時) (レス) @page25 id: fbc26f140f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください！ (8月22日 22時) (レス) @page42 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ＹＵＹ - んんんん気になるなあああ続きがあああすごくいいところで切ってくださる…あいらーびゅー… (5月7日 22時) (レス) @page37 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬川 | 作成日時：2023年2月5日 11時
