Cigarette love 08 (ページ9)

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頼って欲しい。　（YN ページ9

家に着くとAが出迎えてくれて
話があるからと俺を部屋に案内し、
俺が居ない１週間の間に何があったかを話してくれた。

「と、いう訳でどうしたらいいか悩んでる」と彼女。

「Aが仕事が好きなのも知ってるし
みんなに迷惑を掛けたくないって
言う気持ちも分かる。」と言うと
彼女は眉を下げ悲しげに笑った。

そんな彼女を抱きせると
「ユノ、ごめんね。
私と付き合ってなければ、
こんな事もなかったのにね」とA。

いつものネガティブA発動だ。

普段なら気にもならないけれど
今日はその一言が心に引っ掛かった。

俺と付き合わなければAが
こんなに悩む事もないんだよな・・・

そう、俺と付き合わなければ・・・

そう考えているうちに
本当は俺と付き合ってなければって
Aも思ってるんじゃないかと思えて来て
「本気でそう思ってるなら俺達別れようか。」と
口に出していた。

「えっ・・・」と驚くAに
「だって、俺と付き合ってなければ
こんな事にならなかったって思ってるだろ？」と
問いかけると
「そういう意味じゃ・・・」と
曖昧な返事をしたので
「少なくとも俺にはそう聞こえた」と返事をする。

「ごめん・・・」
謝るって事はやっぱりそう思ってたって事か。

自分で聞いたけど俺だって傷つく。
俺はこれ以上は話したくなくて
「いいよ謝らなくて。
仕事の事もAの好きにするといいよ
今日は、疲れたからもう寝る」と
彼女に伝えてリビングに戻った。

リビングで時松さん達の話し合いに参加をして
俺はさっき彼女と交した会話を後悔した。

すぐに彼女の部屋に行きノックをする。

「A、俺だけど入ってもいい？」と
声を掛けたけど返事がない。
勝手に扉を開けて入る事もできたけど
もう一度声を掛けて返事がなかったので
俺はそのまま自宅に戻った。

明日きちんと話をしよう。