Cigarette love 08 (ページ8)

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少しでも早く。　（YN ページ8

仕事のトラブルで
俺だけ帰国が１日遅れる事になった。

仕事を終えるとスマホで
一番早い飛行機のチケットを買い
彼女の元へと急いだ。

空港でA達と待ち合わせし、
チャンミンの提案で食事をして帰る事になった。

俺はてっきり車１台で迎えに来ると思っていたけど
チャンミンと俺の車２台で来ていた。

驚く俺にチャンミンが近づいてきて
「久々の再会ですから
２人でのんびりの方がいいでしょ？
俺も千代と２人がいいですから」とニヤリ。

俺が運転席に座ると、
Aは何故か後部座席に座った。
「こっちこないの？」と俺は助手席を指すと
彼女は少し困った顔をしながら
「うん、倉城さんの事もあるから
大事を取ってこっちにするね」と言うので
俺は無理には誘わず車を発車させた。

食事を済ませて
途中でチャンミン達と別れ
俺達はいつものパーキングエリアに寄り道。

大好きなドライブなはずなのに
今日のAはどこか上の空だった。

翌日は午後からの仕事で
「今日は川原さん達の所に寄ってから
現場に向かうのでよろしくお願いします」と
時松さんから連絡が来ていた。

仕事中Aから
「今日、話したい事があるから
遅くなってもいいので連絡待ってます」と
メールが来ていたので
なるべく早く帰るね
あまり遅くなるようならまた連絡する」と返信した。

仕事をしながら
話したい事ってなんだろう？と
気になって仕方がなかった。

休憩中、
時松さんが険しい表情で誰かと電話をしていて
それが終わると俺達の所にやってきて
「YCLPが倉城と接触して
川原さんをターゲットに絞り込みました。
これから彼女達の家に行って
詳しく聞いてきます。」と時松さん。

「ヒョン、
なるべく早く仕事を済ませて
俺達も向かいましょう」とチャンミン。

仕事をしながらもAのことが頭から離れない。
彼女は無事だろうか。

何でこんな目に合わないといけないのか。
俺のイライラは募るばかりだった。

仕事を終えてAの家へ向かう。
「なんで、こうなるんだよっ！」と
俺がイライラするのを横目にチャンミンは
「ヒョン、焦っても何もかわりませんよ」と冷静だった。