Cigarette love 08 (ページ38)

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ツアー直前。ページ38

ついに東方神起の
ツアーが始まる。

初日が福岡でのライブなので
前日からユノ達は現地入りで
前々日は久しぶりのオフ。

千代とチャンミンは
前日の夜から１泊旅行に出かけた。

ユノもどこかに出かけようと提案してくれたけど、
YCLPの事もあるから２人でのんびりしたいと
私が言うとユノは「久しぶりに
夜のドライブにいかない？」と誘ってくれた。

「行きたいけど・・・」と躊躇うと
「ちょっとムードは欠けるけど、
ダグラス達が同行してくれるって」とユノが言うので

久しぶりの夜のドライブデート出掛けた。
運転席にはユノ、隣には私。

こうして２人で出掛けるのは２カ月振りだ。

「Aの嬉しそうな顔、久しぶりに見たな」

「ん？」

「ドライブ本当に好きだよな」

「うん。大好き」

「俺の事は？」

「・・・」

「ちょっとぉ～！」

「ん？好きですけどなにか？」

「・・・」

「ユノ怒った？」

「大好きじゃないのかよ・・・」

「そこ？」

「だってドライブが大好きで、
俺の事は好きって・・・」

「ユノの事はドライブより好きだけど？」

「じゃぁ、キスして」

「なんでそうなるの？」

「なんでも！ほら！」と信号待ちで止まると
ユノがこちらを向いて待っている。

私が彼のほっぺに軽くキスをすると
「よくできました♪」と彼は上機嫌だ。

いつものパーキングに到着し
コーヒーを２人で並んで飲む。

「ここに来るのも久しぶりだね」と
空を見上げながら言うと
「ちょっと待ってて」とユノは車に行き、
大きな紙袋を手に戻って来た。

「保育園、いままでお疲れ様。
それと、これからもずっと一緒にいてください」と
大きな花束と小さな箱をくれた。

「開けてもいい？」と聞くと
「うん、きっと似合うと思うんだ」と
ユノが恥ずかしそうに微笑んだ。

箱を開けるとそこにはペアリングが入っていた。

「いままで、仕事で指輪出来なかったでしょ？
でも、これからは付けられるよね？」

「ユノ・・・」

「ほら、手出して」と
ユノが私の左手を取り指にはめる。

「これじゃ、結婚指輪だよ(笑」

「うん、その指には俺以外の人との
指輪をはめて欲しくないから予約しておく。
本当は予約じゃなくて結婚指輪がいいんだけど」

私は指輪をつけて貰った手を
夜空にかざし眺めた。