Cigarette love 08 (ページ25)

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もどかしさ。　（U-Know ページ25

チャンミン「時松さんはなんて？」

「心配するなって。
あと、今日のスケジュールの調整するって」

「ヒョン、意外に冷静ですね」

「そうでもないよ」

「でも、今までだったら仕事を放置してでも
Aの傍に居たんじゃないですか？」

「そうかもな。
でも、そうしてもAは喜ばない。
大事な時に傍に居てやれない
もどかしさはあるけどな。」

「それは俺だって同じです。
千代だっていつ同じ目に遭うかと思うと
気が気じゃありませんよ。」

俺達はその後淡々と仕事をこなし、
昼前に時松さんと合流した。

「園の方はどうでしたか？」

「その前にユノに謝らないといけない事がある」

「なんですか？」嫌な予感がする。

すると時松さんは「申し訳ない」と深々と頭を下げた。

「何かあったんですか！」

「園を出たところでファンが投げつけた
ペットボトル入りの劇薬が川原さんに掛ってしまった。
俺が一緒に居ながら本当に申し訳ない」と時松さん

「それでAは？！」

「掛ったのは頬から首で
すぐに医師に見せたら少し皮膚の炎症だけで
１週間もすれば綺麗になるだろうとの事だった」と
頭を下げたまま時松さんは報告をした。

「犯人は？」とチャンミン。

「その場で捕まえて今は警察署で事情聴取中で
川原さんとも話しましたが加害者を訴える予定です。」

そう頭を下げたまま答える時松さんに
「頭をあげてください。
時松さんがAと一緒に行動してくれたおかげで
彼女はその程度で済んだんです。」と伝えた。

内心は時松さんが付いていながら
どうしてAがそんな事にと思ったけど
時松さんを責めたって何も変わらないし、
それに彼が彼女と一緒にいなければ
もっと最悪の状況になっていたのは確実だ。

「あと、どの位でヒョンを
Aの所に行かせてあげられますか？」

「この後の収録が終われば
他は変更したので夕方には」と時松さん。

「じゃぁ、さっさと終わらせましょう
Aが心配ですしね」とチャンミン。

次の収録場所への移動中、
時松さんのスマホは鳴りっぱなしだった。

すると突然
「ユノ、ワンセグ付けて！」と時松さん。
俺はスマホのワンセグをつけた。