Cigarette love 08 (ページ43)

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顔合わせ。ページ43

ホテルに着き少し休んだ後、
ユノはご両親と妹さんを迎えに空港へ。

私はその間なんだか落ち着かなくて
ホテルの部屋の中をウロウロと
歩きまわっている。

１時間後、ユノが帰って来た。

「部屋まで送ってきたよ、
少ししたら夕食を一緒に食べようって」

「う、うん・・・」

「緊張してるの？」

「うん・・・」

「何度も言うけど大丈夫だよ、
家族はAの事をとても気に入ってるし」

「そうだといいけど・・・」

「さっきだって迎えに行ったらさ
車の中でずーっと俺、
怒られたんだよ？」

「怒られてた？」

「うん。
Aがファンに危害を加えられたのは
韓国でも報道されてて、
大事な人をお前が守れなくてどうする！って
父さんに怒られた(笑」

「ユノが悪い訳じゃないよ」

「でも、
大事な人を守れなかったのは事実だからね」

「そんな・・・」

「それと家族みんな
Aに会うの楽しみにしてるよ
迎えに行った時も、「Aさんはいないの？」って
がっかりしてたよ。」

「私もお迎えに行きたかったな」

「その気持ちだけで充分だよ。
それに父さんは出国前に空港で雑誌記者に
今回の来日の理由を聞かれたらしいから
こっちの空港にいたかもしれないし」

そして食事会の時間。

ユノに連れられてレストランの個室へ行くと
すでに３人は席に着いていた。

私は緊張しながら韓国語で挨拶をする。

「初めまして、川原Aです」

するとお父さんが日本語で
「ユノのお父さんです」と挨拶してくれた。
母さん、妹さんとも挨拶を済ませ席に着く。

私の拙い韓国語とユノと妹さんのジヘさんの
通訳で会話は進んでいく。

ジヘ「父が日本でAさんに兄が
迷惑を掛けてないか心配だって言ってます」

「迷惑なんてとんでもない！
私の方が助けて貰っています」

妹さんがご両親に通訳してくれる。

ユノ「母さんが韓国語を良く覚えたね
偉いって誉めてるよ」

「ありがとうございます」と
私は韓国語で返事をする。

ご家族から付き合う事を反対されるんじゃないかと
不安だったけど、
ご両親も、妹さんも私達の事を認めてくれて
妹さんは「ジヘさんじゃなくてジヘって呼んで？
私はオンニ(お姉さん)って呼んでいい？」と
言ってくれてとても嬉しかった。

こうして、私のユノのご家族との初めての
食事会は和やかに過ぎていった。