Cigarette love 07

貴方は私達の仲間。 ページ13

「・・・・」
私と千代は固まる。

「入れた・・・」

「パンドラの箱を開けた気分だわ・・・」

ページには管理者の自己紹介や
このページに来れるのは
真の東方神起ファンだけ！

「貴方は私達の仲間」と書かれていた。

管理者は数人居るようで
みんなハンドルネームで、
『東方神起恋人計画』のタイトル通り
内容はどうやって東方神起の彼女になるかを
考えているようで、
先ほどの誰でも閲覧できるページでも
やり過ぎだと思っていたけど
ここの記事はもうストーカーそのものだ。

基本はチャットで活動が行われているようで
メールを送るとチャットが出来る場所の
ＵＲＬが送られてくるらしい。

「どうする？メール送る？」と千代

「これさ、捨てアドで送る方がいいよね。
それとIPで検索されない様に
モバイル回線で繋いだ方がいいかも」

私は自分達の情報が極力洩れない様に対策を考え、
メールを送った後に
２人で２４時間営業の家電量販店に車で向かい
私達はSIMとタブレットを購入し自宅へ急いだ

自宅に着いてリビングへ。

「あ！メール来てるよ」

「URL書いてあった？」

「ううん、
この問題が解けたらURLをお送りしますだって」と
千代がメールを見せる。

★問題★
ユンホとチャンミンの彼女の名前は？

「いきなり凄い質問だね」

「どう答える？」

「そうだね・・・
ちょっと落ち着こう」

千代は紅茶で一息つき、
私はベランダにでて煙草を吸った。

「入口のパスワードが
前の携帯の暗証番号だったでしょ？
つまり、今のスマホの暗証番号は
知らない可能性があるよね」と私が推測すると

「でも、
パスの設定が８桁だから前の番号」と千代。

「ううん、あのパスは自分で作った
パスだから桁数は自分で設定できるはず」

「なるほど。
さすが元システムエンジニア、詳しい。」

そう、私の以前の仕事はシステムエンジニア。
セキュリティー開発をしていたので
この手の事にはちょと詳しい。

「でも、以前から使っているパスを
使い続けて居るだけかもしれない」

「お手上げだ〜」と
千代が降参のポーズをする。

「いや、それがそうでもない」

「何か打開策が？」

「それはね・・・」
私は千代にサイトのソースを見せる。

私達の答え。→←『東方神起恋人計画』。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す