Chocolate addiction 08 (ページ44)

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思い出と買い物。ページ44

スマホでスーパーを検索すると
会場の向かいのショッピングモールに
あったのでそこへ向かう。

周辺にはファンが沢山いて久々に会うのか
楽しそうにお喋りをしている。

懐かしいなぁ～
新堂さんのライブの時は
バイトが終わったらすぐに着替えて
皆のところへ行ってお喋りしてたっけ。

ライブが終わってからも門限ギリギリまで
新堂さんとかももえさんとか皆で
あの曲が良かった！とか今度のライブの話とか
とにかく楽しかった。

そう言えばその時にチャンミン達も
たまに会話に参加してたかも。

正直なところ私は今まで
アイドルってものもハマった事がない。

なんていうか、同年代の女の子たちが
アイドルを見てキャーキャー騒いでいる中に
自分が入るのは場違いな気がしていたし
そもそも、そんなに異性に興味がなかった。
もちろん音楽は好きだったけど
それは音楽としてであって、
カッコいいとか可愛いとかは後から付随するもだった。

だからチャンミン達には全く興味がなかった。
記憶にあるのは仕事中に聞こえて来る歌と
毎週同じものを買いに来るマネージャーさんだけ。

そんな事を考えながらスーパーに到着して
チャンミンリクエストの韓国料理を考える。

「調味料はこれとこれと・・・」
今は日本でも韓国の調味料は基本的なものなら
スーパーにあるので助かる。

必要な材料と使い捨てのお弁当箱と
今後持ち歩けるように
調味料を入れるエコバックを買ってホテルへ。

買い物に時間が掛かってしまったから
会場に戻るまで残り２時間。

メニューはキンパと卵焼きと、
ピリ辛照り焼きチキンにキムチ。
それと今日これからの軽食になれば
良いかなと思っておいなりさんを作る。

準備をしているとあっという間に
戻る時間になったので
おいなりさんを持って会場へと戻った。

差し入れをもって２人の控室へ。

ノックをすると返事が返って来たので
私が扉を開けると中にはチャンミンとユノ、
そして見知らぬ女性２人が談笑していた。

私を見て「用事は済みましたか？」とチャンミン。

「お疲れ様」とユノ。

女性２人は・・・
明らかに好意的ではない態度で
上から下まで嘗め回すように私を見た後
勝ち誇ったように２人で顔を見合わせていた。

私は「はい、時間を頂いてしまってすみませんでした。
戻って来た事をご報告しようと思っただけなので
これで失礼します。お邪魔しました。」と
差し入れも渡さずキャリカン室へと戻った。