Chocolate addiction 07 (ページ17)

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無事　(CM ページ17

「彼女は無事よっ！」と
コウさんに言われて俺は
安心するよりも先に
「それはどういう意味ですか？
居場所が分かったんですか？
それとも無事に保護されたんですか？」と
どういう風に”無事”なのか聞いた。

すると
「詳しい事は分からないけど
警察に保護されたそうよ。
怪我をしているから病院に向かうって。
病院の名前を教えてもらったから
そっちへ向かいましょう」とナビに
住所を入力するコウさん。

YN「良かったぁ・・・」

「でも、怪我をしてるんですよね？
急いでください！」

１時間後、病院へ到着。

ちょっと行くところがあると言う
コウさんと別れ、受付へ。

時松「川原Aさんの迎えに来たのですが、
どこに行けば良いですか？」

受付「少々お待ちください・・・。
お待たせしました。
この廊下の突当りを右に曲がった先にある
処置室４番だそうです」

YN「ありがとうございます」

CM「マシュは大丈夫ですかね・・・」

時松「処置室って事は
少なくとも手術するような
怪我はしてないって事だろう。」

「でも、怪我はしてるんですよね・・・
俺のせいで・・・」

YN「そうだな俺達のせいで
怪我をさせちゃったね・・・」

重苦しい雰囲気の中、
言われたとおりに突当りを右に曲がると
前方に見慣れた後ろ姿が見えた。

俺は「マシュ！」と走って彼女の元へ。

声に気が付いたマシュが
「今、連絡しようと思って」と
説明し終わる前に彼女を抱きしめた。

「無事で良かった・・・」

A「うん、心配かけてごめん」

「怖かったでしょ、
俺こそもっと早く来れなくてごめん」

車で追いかけている時、
俺がキャリカンなんて頼んだから
こんな事に巻き込んでしまった。
もし、志摩が言う通り、
彼女を返すつもりなんてなかったら・・・と
ずーっと不安だった。

でも、今彼女はここにいると実感すると
安堵からか涙が止まらなかった。

マシュも緊張の糸が切れたのか
俺の腕の中で泣いている。

そんな俺はマシュの様子を見に来た
看護師さんに
「心配だったのは分かりますが
彼女、腕を骨折してますから
抱きしめるのは処置の後にしてくださいね」と
注意されてしまった。

そして彼女の怪我が骨折だと知った。
「処置に付き添って良いですか？」と聞くと
「良いですよ」と言うので俺とヒョンは
マシュと一緒に処置室へと向かった。