Chocolate addiction 07 (ページ13)

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追いかけます！　(CM ページ13

ライブが始まって
１時間した頃、
衣装替えでバックヤードに戻ると
「志摩が奴らの居場所を喋った。
そこに彼女もいる可能性が高い。」と
時松さんが報告をしてくれた。

「俺のスマホに連絡は？」

時松「なにもない。
とにかく警察が志摩の話した情報を元に
大久保の別荘に向かっている」

YN「早く見つかるといいな・・・」

コウ「マシュちゃんなら大丈夫！
ほら、ファンが待ってるわよ！」

ライブ終盤、
再びバックヤードへ戻った俺に
時松さんがスマホを差し出だした。

そこには
”志摩さんと連絡が取れないので
どこかに移動するらしいです”と
マシュからのメッセージ。

「別荘の方は？」

時松「ついさっき警察は到着したけど
すでに移動した後だったそうだ。」

YN「でも、このメッセージからして
まだそんなに遠くには行ってないんじゃない？」

時松「キャリカン用のスマホのGPSが
断片的ではあるけど位置が取得できてるから
今はそれを頼りに追跡中だ」

「早く見つけてあげてください」

YN「チャンミン、あと少しで終わりだから
それから俺達も向かおう。」

「言われなくともそのつもりです」

ライブが無事に終了し、
衣装から急いで着替えて
マシュが居るであろう地域へと
時松さんの運転でコウさんと俺とヒョンで向かう。

「GPSはどうですか？」

時松「途切れ途切れではあるけれど
あれから移動し続けてる」

YN「警察は？」

時松「予測では身代金と交換するのに
このまま都内に向かうんじゃないかって。
今、検問の準備をしてるって」

「捕まるのも時間の問題ですね」

マシュが居たのはライブ会場と
東京の丁度中間地点ぐらいの
夏になると避暑地として賑わう別荘地だった。

俺達は高速を使い彼等と同じ
都内を目指して追いかけている状況だ。
GPSを見るに、
奴らは逃げ場のない高速道路は避け
下道で移動しているようで進みは遅いので
このままいけば２時間後には追い付く。

今できることは
GPSの位置を確認する事だけ。

すると
「あんた達
汗臭いしメイクも落としなさいよ！」と
助手席に座っていたコウさんが
俺達に汗拭きシートとメイク落とし、
それに着替えの洋服を放り投げた。

俺達は汗とメイクを落とす。

そして１時間後、目的地近くの
高速出口に到着すると言うところで
時松さんのスマホが鳴った。

コウさんがそれに出ると
「はい！
分かりましたこれから向かいます！」と
メモを取り、後部座席の俺達に
「彼女は無事よっ！」とほほ笑んだ。