ユミの推理。 ページ30
CY「話をまとめるよ」
「うん」
CY「まず、Aはユノに
内緒にするように言われてたし、
今日まで会ってないから
自己紹介するタイミングは無かったよね」
「そうだね。」
CY「で、ユノだけど
さっきの電話の内容からして
ユノも説明はしてないけど心当たりはあるっぽいよね」
「心当たり？」
CY「例えば電話の会話を聞かれてたとか
メッセージ送ってるのを見られたとか？」
「でも、それだと顔は分からないよね？
チャンミンさんは私がユノの知り合いって知ってたよ」
CY「う〜ん、そっか。
ならやっぱりユノがチャンミンの迷子の時に
助けたのはAだって話したのかなぁ〜？」
「それだったら顔と関係は分かるね」
YC「ん？でもおかしいかも。
さっき会議室でチャンミンはホジュンを見て驚いたよね？
ユノがAの事を話してたら
ホジュンの同僚だって知ってるよね？
じゃなきゃユノとAはどうやって
出会ったんだ？って話になるし」
「確かに。」
CY「う〜ん、難しいなぁ。
２人の関係をどうやってチャンミンは知ったのか…
あっ！もしかして
ユノとAが密会してるのを目撃したとか？」
「密会なんてした事ないし。
そもそもユノに会ったのは
あなた達が酔ってイチャコラしだして
自主解散をしたあの日だけですけど？」
CY「あの日はごめんって！」
「私がユノさんを途中まで送って行ったんだからね！」
CY「Aそれだよ！」
「それって？」
CY「その場面をチャンミンは目撃したんじゃない？」
「あぁ、なるほど。」
CY「でも目撃したなら何でユノに誰？って
聞かなかったんだろうね？」
「自分が迷子になった事を
内緒にしたかったんじゃない？」
CY「チャンミンはプライド高そうだしね(笑」
「なんにせよ彼が私の事を覚えててくれて助かったよ。
あそこで”誰ですか？”とか言われてたら
さらにパニックになったかもしれないし」と
話を締めくくると
「でも、まだ問題はありそうだよ…」と
作業部屋のドアの方を見るユミにつられて
私もドアの方を見ると
ドアノブがガチャガチャと上下した。
そしてドア越しに誰かの話し声。
「ひとみんかな？」
CY「確実にそうだと思う」
「課長に連絡しようか」
CY「それがいいよ!
クライアントに迷惑を掛けた訳だし」
私はひとみんの事を報告するため
課長に電話を掛けた。
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2019年4月24日 18時
