Cigarette love 05 (ページ7)

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サプライズ。　（YN ページ7

雑談も終わり応接室から出ると
先生達が握手を求めて来たので
それに答えているといつの間にか
周囲を囲まれてしまっていた。

握手を済ませ宮野さんと時松さんを探すと
彼等が誰かと話しているのが見えた。

A達だ。

まだ先生達の相手をしているチャンミンに
「Aと千代がいた」と耳打ちする。

チャンミンは千代を確認すると
周囲に愛想をふりまきつつ彼女の方へ向かって行った。

２人は驚いた顔をしたので
俺達はその顔がおかしくて笑いをこらえる。

声を掛けようとすると
千代はAに何か言い残し何処かへ行ってしまい、
Aが千代の居なくなった先を
うらめしそうに見ている。

その様子を見ていたチャンミンは
チッ！と舌打ちをする。

Aの傍に着くとチャンミンは
「この方がお知り合いですか？」と聞き、
「そう、川原さん」と宮野さん。

「さっきまで一緒にいた
もう１人の女性が大野さん」と
時松さんが説明する。

Aと俺達は他人行儀な挨拶をする。

するとAは
「そろそろ帰るので失礼します」と
挨拶をしその場から立ち去ろうとしたので
「僕達もそろそろ失礼します」と
園長や先生達に挨拶し園を出た。

これで今日の仕事は終了なので
俺達はいつもの喫煙所に一服しに行く事にした。

Aも後で来るだろう。

俺の予想通り彼女はやってきたけど
何だが不機嫌。

俺が「お疲れ」と声を掛けても
彼女は返事をしないし
チャンミンが声を掛けても無視だ。

かろうじて時松さん達には返事をする。

そして彼女は煙草を１本吸うと
「先に帰りますね」と先に帰って行った。

その様子を見て
「事前に伝えておくべきだったかな」と時松さん。

「彼女、以外に慎重派なんですね」と宮野さん。

２人の会話から察するに、
Aは俺達が突然、保育園を訪ねた事が
気に障ったのだろう。

でも、あんな態度をとらなくてもいいのに。
保育園でバレるような事もなかったし
問題はないと俺は思った。

そして俺とチャンミンも自宅に戻り、
俺はAの家の玄関をいつもの様に
合鍵で開けると”ガシャン！”と
扉が途中で止まった。

ドアロックが掛っていた。

いつもならそんな事はないので
ドアの隙間から彼女に声を掛けるが返事がない。
きっとシャワーでも浴びているんだと思い
俺は自宅に帰った。