監視と警備。 ページ27
翌日の朝
私は職場に休みの連絡を入れた。
昨夜のうちに早番の時間の代理を
鮎川先生にお願いし
クラスの主任にも連絡を入れているので
私が居なくても大丈夫だろう。
千代はたまたま土曜出勤の振り替えを
今日にしていたので休みだった。
あーさん(鮎川先生)から
「ユノから連絡来たよ、
大変だったね」とLINE。
あーさんは今ではユノ達とも友人で、
私達の関係も知っている。
「このお礼は近いうちに！」
「じゃぁ、ユチャ邸でオールナイトね！」
ユチャ邸とはユノとチャンミンの自宅の事で
ユノとチャンミンはあーさんを呼んで
飲み会をするのが好きで良くやるのだ。
「２人とも大喜びしますよ
彼らに伝えておきますね！」
ユノにそのLINEを見せると笑っていた。
正午前チェックアウトの時間が近づいて来たので
私達はタクシーで自宅へ。
倉城さんは今頃
事務所で監視下に置かれているはずだ。
私と千代は自宅に戻ると早速
引っ越しの準備を始める。
とはいっても下のフロアだし
持っていくものと言えば
洋服などちょっとしたものだけ。
時松さんに１つ下のフロアのに案内して貰う。
「申し訳ないんですが
１部屋しか空きがなくて
２人で住んで頂きたいのですが・・・」と時松さん。
案内されたのは4LDKの物件だった。
「Aと始めての同居だね！」と千代が言う。
「そうだねー広いから掃除大変だ！」
「千代達が同居なら、
俺達は別居しますか？」と
チャンミン達もやってきた。
「えぇ〜
チャンミナ寂しい事いうなよ〜」と
和やかなムードが流れる。
私と千代はユノ達に手伝ってもらい
あっと言う間に引っ越しを終え、
その後は時松さんに
警護をしてくれる人を紹介して貰う。
警護の方は女性２名、男性２名の計４名で
私達と同じフロアに住み２４時間、
交代で見守ってくれるらしい。
警護と言ってもボディーガードの様に
私達と常に居る訳ではなく、
程良い距離から周囲には気が付かれない様に
警戒をしてくれるらしい。
挨拶など済ませ
千代と新しい部屋で落ち着く。
「いつまでか分からないけど
千代、よろしくね」
「こちらこそ、改めてよろしく！」
昨日から色々ありすぎた私達は
新居の各自の部屋で
あっというまに眠ってしまった。
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2016年5月20日 17時
