Cigarette love 05 (ページ26)

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戸籍も顔も・・・。ページ26

「まさか、
戸籍も顔も変えてるなんて・・・」

私は倉城さんの素性を知って、
なんとも言えない不安に襲われる。

その気持ちが表情にも出ていたんだろう。
ユノが私を自分の方に引き寄せ
「大丈夫、俺が守るから」言ってくれる。

「でも、今週ってチャンミン達が
収録に来るんだよね？」と千代。

「それに関しては、対策を考えてありますが
場合によっては延期や中止にします。」と時松さん。

「子ども達や先生達の安全が第一だからね」とユノ。

時松さんが保育園での安全確保の対策を
私達に説明してくれた。

「それだけ対策すれば大丈夫だね！」と千代。

「問題はAと千代の事ですね。
まだ、倉城の中で俺達の彼女と言う
確信はないと思いますけど、
今日、尾行されたと言う事は少なからず
近しい関係だとは疑ってるって事ですからね」と
チャンミン。

「ごめん、私が千代をまき込んじゃったね」

「どうせユノとかAの事を彼女が
調べてれば私の事なんて
直ぐに分かっちゃうことだよ」

「で、明日仕事を休むのにも理由があるの？」

「明日から倉城のスケジュールを
１週間こちらで完全管理する予定なんですが
それが明日の昼過ぎからになってしまうので
お２人には彼女がこちらの監視下に置かれるまで
安全な場所にいて頂きたいんです」

「彼女を監視下に置くって？」

「振付の追加を練習するための
合宿を行うと言う事にします」

「なるほど。」私と千代はうなずく。

「それと川原さん、
大野さんには引っ越してもらいます。」と時松さん。

「えぇぇぇ！！！」と私達は驚く。

「と、言ってもマンションの
フロアを移動するだけですが。」

「同じフロアはまずいですもんね」と私。

「倉城に同じフロアで目撃されてる事と
川原さんがユノを知らないと言った
辻褄を合わせをするために、
川原さん達は違うフロアの住民で、
たまたまユノ達と同じフロアの住民に
会いに来たって事にするのが良いかと」

「今のところそれが最善ですね」

私と千代は１つ下のフロアに
暫く引っ越す事になった。

倉城さんの異常ともいえるユノへの執着。
その後も５人での話し合いは続いた。

最終的に
・倉城さんの監視
・私達の引っ越し
・保育園の撮影の警備強化
・私達２人は常に警備が付く
これで様子を見る事になった。

そして時松さんを除く
私達４人はそのままホテルに宿泊した。