Cigarette love 05 (ページ20)

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お互いに。ページ20

自宅に戻り
寝る支度を済ませリビングで一服。

するとスマホが震えた。
「まだ起きてる？」ユノからだ。

「起きてるよ、
もう少ししたら寝るよ」と返信する。

「これからそっち行ってもいい？」

「いいよ」そう返事を返すと
すぐに家のチャイムが鳴った。

私は玄関へ行き鍵を開ける。

そこには申し訳なさそうな
表情のユノが立っていた。

私が家の中に入るように促すと彼は
私の事を抱きしめ「ごめん」と言った。

「ううん、私こそごめんね」と返事をする。

「Aにずーっと会いたかった」
そう言うと彼は額にキスを落とす。

「ユノ・・・」

彼はキスをやめない。
額から耳元、首筋へと彼の唇が移動する。

「ちょっと、ユノ・・・」
彼を押し返そうとするけど私の力では敵わない。

「もう少しこのままで」と彼。

彼は部屋のソファーへ座ると

「A、今日のあの女の人だけど・・・
今度の初めて参加するダンサーで」と
ユノは一生懸命説明してくれた。

きっとチャンミンの話しを聞いていなかったら
私はユノを疑っただろう。

「うん、ユノがそう言うのなら信じるよ」

「本当に？」
不安そうに彼が私の顔を覗きこむ。

「本当に信じるよ」

「今日、泊ってていい？」

「どうしようかなぁ～？」

「Aの意地悪(笑」

あっと言う間に険悪なムードはなくなり
２人でベットに潜り込む。

「ユノ、あのさ」

「なに？」

「他に好きな人が出来たら言ってね」

「なにそれ？」

「だって、ユノに好きな人が居るのに
私ともなんて嫌だもん」

「Aより好きな人なんてできないよ」

「わからないじゃん」

「俺、Aのそういう所、好きじゃない。」

「ごめん」

「なんかさ、信用されてない感じがするんだよ」

「そういう訳じゃ・・・」

「分かってる。
でも俺も不安になる」

そう言いながら彼は
私を抱きしめている腕に力を込めた。

「ユノ、明日も早いんでしょ？寝よう」
私達は目を閉じた。

翌朝、土曜日だったので
朝寝坊した私が目覚めた時には
もう彼はいなくて
「今日は倉城さんの件で時松さんと
チャンミンと話し合いしてくるので遅くなる」と
LINEが来ていた。

私は着替えを済ませ、
彼等の家の掃除に向かった。
千代はもう来ていて掃除を始めている。

千代に昨日の事を話しながら私も掃除をした。