Cigarette love 05 (ページ17)

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倉城萌。　（YN ページ17

すぐ帰るつもりが
倉城さんは酔って寝てしまったので
起きるまで待ってみたけど、
閉店時間が来てしまった。

仕方がないので俺は彼女を起こし
家まで送るためにタクシーを拾う。

「倉城さん、住所教えてください」

「・・・」返事がない。

酔っているのか、寝てるのか。
行き先を告げない俺に運転士がイラ立つ。
このままでは埒があかないので
俺達の自宅に行くことにした。

タクシーの中でチャンミンに電話をする。
「チャンミン悪いけど今夜、倉城さん泊める」

「はぁ？
そんな女そのへんの道路に
寝かせておけばいいんですよ！」と
チャンミンはご立腹だ。

「そんな事言うなよ、
女性だし仕事仲間だろ」

「はぁぁ〜
分かりましたよ。
リビングに布団だしときます」

「ありがとう」

マンションの前に着き、
俺は酔っている彼女を抱えながら
エレベータ－ホールへ向かう。

人が少ない時間で良かった・・・

自宅に着くと、
仁王立ちで腕組をしたチャンミンが待っていて
無言で布団を顎で指す。

俺は彼女を布団に寝かせた。

「チャンミン、ごめん。」

「本当ですよ！
何考えてるんですか！」

「だって、
チャンミンも参加するって言うから
俺も行こうかなって」

「誘われてもいないですよ！
２人で飲みに行くって
LINE送って来たじゃないですか」

「送ってないよ？」

「ほら！」とチャンミンが
スマホを俺に突き付ける。

そこには確かに
「倉城さんと２人で飲んできます」と書いてあった。

自分のスマホも確認する。
確かに書いて送信しているけど全く覚えがない。

怪訝な表情をした俺を見て
チャンミンは無言で２階の自分の部屋を指さす。

俺はうなずいて、チャンミンの部屋に向かった。

部屋に着くなり
「ヒョンあの女、
相当ヤバイですよ」とチャンミン。

「うん。」

「だから、言ったじゃないですか！
倉城はヒョンの事を狙ってるって」

「そんなだとは思わなかったんだよ
俺は彼女居るって言ってるし」

「とにかくあの女は危険です。
勝手にヒョンのスマホから
メッセージを送る様な人間ですよ！」

そう、状況から考えれば彼女は
俺の知らない間に俺のスマホから
チャンミンにLINEを送信したことになる。

「とりあえず、ロックを変更するわ」と
俺がスマホをいじると
「俺もします。」とチャンミンも変更した。