Cigarette love 05 (ページ14)

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ユノの様子。ページ14

時松さんと千代にお茶を入れ
リビングのソファーに座る。

「突然お邪魔して申し訳ないです」と時松さん。

「いいえ、気にしないでください」

「Aに話しってなんですか？」と千代。

「実はこの前の保育園に挨拶に行った頃から
ユノの様子が少しおかしい気がして
川原さんなら何かご存知かと思いまして」

「おかしいと言うのは？」

「心ここにあらずという感じで
先日は練習で足を捻ったんです。」

「大丈夫なんですか？」と聞くと
「えぇ、幸いひどくは無いので…
ユノから聞いてないですか？」

「えぇ、実は・・・」
私はあの日以降の事を全て話した。
もちろん昨日の女性の事も。

「なるほど・・・」と時松さんは唸る。

その時、家のチャイムが鳴り
ユノかも・・・と思いながらインターフォンの
受話器を取ると「千代は居ますか？」とチャンミン。

時松さんに言われ、
私はチャンミンを家に招き入れた。

時松さんを見た彼は
「どうせユノヒョンの事でしょ」と一言。

「何か知ってるのか？」と時松さん。

「知ってるもなにもあの馬鹿ヒョン！
俺の忠告を聞きかないから
こうなるんですよ！」とお怒りだ。

「どういう事？」と千代。

チャンミンは
大きなため息をついてから話しだした。

「この前、Aが実家に帰った次の日から
俺達はツアーの合宿でAに会えなかったでしょ？
で、合宿中にヒョンがAからのLINEに
返事をしようとしてたら
あのクソ女がヒョンのスマホ覗いて
「恋には駆け引きが大事ですよ」とか言っちゃって」

「ちょっとまって！
そのクソ女ってだれ？」と千代。

「あ？ダンサーの倉城萌ですよ！」

「それで？」と時松さん。

「倉城が
「少し焦らしてみたらどうですか？」とか
色々アドバイスしてきて
馬鹿なヒョンはそれを実行したんですよ」と
チャンミンは持っていたコーヒカップを
乱暴にテーブルに置いた。

「それで、Aと
連絡出来ないから様子が変なんですよ。」

「ユノなりに一生懸命なんだろうけど」と千代。

「ユノの様子の原因は分かった。
それと昨日、倉城が家に泊ったのは
関係があるのか？」と時松さん。

「なんで知ってるんですか？！」

「私が昨日たまたま
コンビニの帰りに目撃したの」と私。

「はぁ、タイミング悪すぎですね」とチャンミン。