Cigarette love 05 (ページ2)

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実家。ページ2

実家に電話を掛ける。

「もしもし、Aだけど」

「あ、お姉ちゃん？どうしたの？」
妹の葵が電話に出た。

「今日、泊りに行くからお母さんに伝えておいて」

「珍しいね～」

「まぁ、たまにはいいでしょ」

「お母さんに伝えておく、気をつけて来てね」

「うん、お土産買ってくよ」

私はお土産にケーキを買って実家へ。

鴎台から実家までは約１時間。
月に１回くらいのペースで帰っている。

実家に着くと愛犬のモカがお出迎えてくれた。
モカなんて可愛い名前だけど
シベリアンハスキーで毛色が
コーヒーのモカに似ているのでモカ。

「お帰り」とモカの後ろから母が出迎えてくれる。

リビングに行くと妹の葵がソファーで

寝転びながら「おかえりー」と言う。

「お父さんは？」

「今日は友人と旅行だってー」と葵。

母がコーヒーを淹れてくれて
３人でケーキを食べる。

私の家族は父・母・兄・私・妹の５人家族で
兄は結婚して家を出ていて実家は
妹と父と母の３人暮らし。

「Aが帰って来るなんて珍しいわね」と母。

「さては、彼氏とでも喧嘩したか？」と葵。

彼氏が居る事は家族皆が知っている。
そして彼が韓国人で
芸能関係の仕事なのも話しているけど

”東方神起のユンホ”だとは伝えていない。

「もう、付き合って随分経つでしょ？
今度連れていらっしゃいよ」と母。

「うん、彼も挨拶したいとは言ってるんだけど
なかなか私と時間が合わなくてね・・・」

そう、ユノは付き合い始めた頃から
”家族に挨拶をしたい”と言ってくれているけど
それを私が今まで引き延ばして会わせていない。

最悪だな私・・・

「まぁ、今日はゆっくりしてきなさい」と母。

「お姉ちゃん、彼氏の写真ないの？」

「ない事はないけど・・・」

「見たい！見たい！お母さんも見たいよね？」

「気にはなるわね」

写真を見せようかどうか悩んでいると
テーブルに置いていた私のスマホが震えた。
ユノからの着信だ。

「出なくていいの？」と葵。

「うん、大丈夫」と着信を無視する。

すると電話やLINEが次々届き、
スマホが震えっぱなしなので
初めは気にしていなかった妹と母も
「お姉ちゃん、電話出なよ」
「大事な用事かも知れないから
掛け直したら？」と言うので
私は、自分の部屋に行き電話に出た。