Cigarette love 05 (ページ1)

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気持ちはモヤモヤ。ページ1

自宅に帰った私は
コーヒーを入れソファーに座り
落ち着こうとするけれど
気持ちはモヤモヤするばかり。

きっと彼はただ私を驚かせたくて
内緒にしていたんだと思うけど
私としては職場に来るのなら事前に知りたかった。

彼等が来るなんて想像もしていなかったから
焦ったし私達の事がばれないかとヒヤヒヤした。

私は何事にも波風を立てたくないタイプだから
今回のようなリスクが大きい
サプライズは好きじゃない。

そんな事を悶々と考えていると
玄関の鍵をあける音が聞こえ、
続いて”ガシャン”とキーチェーンの音がする。

「あれ？なんでチェーンかけてんの？
A、開けて！」とユノが呼んでいる。

いつもはユノが来ると分かっている時は
チェーンを掛けないけど
今日は無意識に掛けていた様だ。

いつもならすぐに開けに行くけど、
いまの気持ちのままユノを迎えても
冷たい態度をとってしまうだけなので
私は気が付かないフリをした

返事がないので彼は自宅に帰っていった。

気持ちがすっきりしないまま
夕方になり私は仕事場へ行く途中で偶然
家へ帰る千代に会ったので
今日は夕飯は要らないと伝える。

「なんかあったの？」と千代。

「食事のお誘いがあったから食べに行く」

「そっか、わかった」そう言い
千代は帰って行った。

私も仕事を終え、
真っすぐ帰る気にもならなくて
いつもの喫煙所へ行き
夜景を眺めながらユノを取り巻く人達からの
ひがみ・嫉み・妬みなど
避けて通れない事を色々な事を考えて
私はそれに耐えていけるのか
自身が無くなってきた。

時々、私達の事が世間にバレてしまえば
悩まなくて済むのにとか考えてしまう。

そもそもこんな事で悩んでいる時点で
私は本当にこれからもユノとやっていけるのか。
考えれば考えるほど分からなくなる。
どうしても家に帰る気になれない私は
明日が休日だった事もあって
実家に帰ることにした。