青天の霹靂。 ページ25
あと数歩で入り口のドア。
そんなタイミングで私の目の前に
１人の女性が立ちはだかる。
あ、この人知ってる。
ユノに友達の手紙を渡して欲しいって
嘘を付いた人のうちの１人だ。
これは危険だ！
そう思ったけど背後は人だかりで
後ろに下がれない。
どうしよう。
そう思った次の瞬間。
「あんたなんか生きてる資格ない！
あんたが死ねばユノは幸せになれるのよ！！」
そう言いながら私に突進してきた。
彼女とぶつかった瞬間、
わき腹に痛みが走った。
私は声にならない声を出し、
痛みが走ったその場所へ視線を落とす。
そこには洋服にじんわりと広がる赤い色と
その赤に染まった彼女の手と刃物。
あ、刺されたのか…
周囲で見ていた人達は一斉に散らばり
周囲の人達が何か騒いでいるけど
誰も助けに来ようとはしない。
取りあえずここから逃げないと。
そう思った私は入り口まで傷口を抑えながら歩き出す。
そこに馬場さんも駆けつけてくれた。
馬場さんの手を借り
入り口にたどり着いた時…
今度は背中に痛みが走り
それと同時に私はバランスを崩し
そのまま地面に倒れ込み意識を失った。
意識が戻ったのは救急車の中。
「A！A！」泣きながら
私の事を呼ぶのはエリちゃんだ。
「エリちゃん？」
「たまたま仕事の打合せでホテルに来てたの！
ねぇ、どうなってるの？！」
エリちゃんは私の手を握りながら聞いてきた。
「エリヌナ、落ち着いて。
多分ヌナの方がもっと状況分かってないし
手当てをするのが先だから」と
エリちゃんを宥める声。
ストレッチャーに寝ている私から
顔は見えないけど
この声はジコだ。
「ジコも来てくれたの？」
「ヒョン達は
今ホテルにはいないし、
俺は事情を知ってるからね」
「エリちゃん、ジコ、
迷惑掛けてごめんね。」
「そんなの気にしなくていいから！」
エリちゃんにそう言われて
ちょっとだけど安心した。
意識が戻った私は救急隊の人に
車内で問診を受ける。
持病、刺された時の状態など。
「妊娠はされていませんか？」
「妊娠…してないと思います。」
「一応簡易検査しますね」と
救急隊の人は問診票に何か書き込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kawaetsu(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。パスワードをメッセージにてお送りしました。 (2020年9月23日 14時) (
レス) id: 085b6a2867 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、何度かこの作品を読んでます。この先を読みたくてパスワードを教えてくださいませんか？ (2020年9月23日 12時) (レス) id: babc415c2f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、何度かこの作品を読んでます。この先を読みたくてパスワードを教えてくださいませんか？ (2020年9月23日 12時) (レス) id: babc415c2f (このIDを非表示/違反報告)
たあさん(プロフ) - 初めまして、お話楽しく読ませて頂いています。始めから男前なヒロインちゃんだったけど、益々凄い展開になって来て、お話の更新楽しみにしています！アキちゃんまで登場し、大丈夫？ユノ、に早く真実が明かされる事を待っています！！ (2018年5月6日 4時) (レス) id: 3c91ad79e1 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - はじめまして。すっごく楽しみに更新を待ってます。ハラハラドキドキすることも小説の醍醐味ですよね。ユノが何を考えて主人公に冷たくしてるのかも早く知りたい〜♪ (2018年2月4日 18時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kawaetsu
| 作成日時：2018年1月24日 17時
