デートその４。 ページ12
お店を出ると
数人の女性がこちらをうががっている。
きっとファンだろう。
私は”しまった！”と思った。
”close”のお店から２人で出て来て
他人ですなんて言い訳が通用する訳が無い。
ユノもまさかこの短時間で
ファンが来るとは思っていなかったようだ。
そんな事はお構いなしに
声を掛けてくるファンに
手で制止する様にして歩き始めたユノ。
私が追いかけた方がいいのか迷っていると
お店からオーナーさんが出て来て
「マネージャーさんこれ忘れ物です」と
お店の紙袋を私に持たせ
「スタッフのフリしてついて行けばいいよ」と
小さな声で教えてくれた。
私はオーナーさんにお礼をしユノを追いかける。
ユノは私が追いついたのを確認すると
私にだけ聞こえる様に
「里井さんが待ってくれててるから小走り。」と
歩く速度を速めた。
待っていたタクシーに乗り込むと
里井さんは目的地を告げる前に車を発車させた。
「何処に行かれますか？」里井さん。
「ピオの所へお願いします」とユノが伝えると
「タクシーが付いて来てるので
それを捲くので少し遠回りしますね」と
里井さんがミラーを見ながら言うと
「宜しくお願いします」とユノ。
良くある事なのかな?と思いつつ
私はそれを敢えて聞くのはやめた。
それから少し遠回りをして五十嵐珈琲に到着し
店内に入ると突然ユノが手を繋いだ。
普通は外で手を繋ぐものだけど
そんな事は出来るわけがないから
今なのかな？と思いながら
ユノの顔を見ると一瞬にやりとした後
「いらっしゃい♪」と声を掛けてくれた
五十嵐さんご夫婦にその繋いだ手を
見せる様に少し高く上げた。
するとそれを見たくるみさんが
「まぁ〜！ユノくん良かったわね〜♪」と
自分の頬を両手で挟みながら嬉しそうに
ピョンピョンとカウンターからこちらにやって来た。
それを見ていた良治さんも
「くるみさん、
嬉しいのは分かるけど喜び過ぎだよ」と笑っている。
「だってだって！
ねーピオ！嬉しいわよね！」と
私達のそばに来ていたピオに抱きついている。
そんなくるみさんに案内されて
席に着いた私達は五十嵐さんご夫婦に
少々いじられながら２人で夕食を食べた。
食後のコーヒーも満喫して
ご夫婦に挨拶をしてお店を出る。
私は里井さんのタクシーで、
ユノは歩いて帰ると言うので
私が歩いて帰ると言ったら
ユノに「それは絶対に駄目！」と言われて
結局ユノは別のタクシーで帰ると言う事で
話しが決まり別々にホテルへ帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅー(プロフ) - kawaetstuさんはじめまして物語ワクワクしながら読ませていただいてます。パスワードロックが掛かっているので教えていただけますか？宜しくお願いします。 (2020年9月15日 0時) (
レス) id: 8d7e51952f (このIDを非表示/違反報告)
jade(プロフ) - 引き込まれて一気に読み進んでしまいました。パスワードロックが掛かっているAnother STORYも是非読ませていただきたいので、パスワード教えていただけますか？宜しくお願いします。 (2020年9月13日 21時) (レス) id: 3cfa76ad9a (このIDを非表示/違反報告)
kawaetsu(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます！情熱財閥は最近韓国のバラエティーでチャンミンやスタッフさんがそう呼ぶと見たので使ってみました(笑 建国出来るくらいは私の勝手なセリフですが…国王より帝王が似合うきもしますね。 (2017年11月27日 12時) (レス) id: 42bb367cab (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - kawaetsuさん、こんばんは。情熱財閥…ユノくんにぴったりだと思い、コメントせずにはいられませんでしたよ(笑)国を建てれるレベルってすごいわ。だったらユノくんは国王ですね(笑) (2017年11月27日 2時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kawaetsu
| 作成日時：2017年11月5日 2時
