They who are a hotel！ 08 (ページ42)

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火傷。ページ42

お腹も一杯になって
お昼のお礼にチャンミンと
一緒に洗い物をしていると
「Aちょっといい？」とユノがやってきた。

すると
「後は食洗機に入れるだけですから
もういいですよ」とチャンミン。

「いいの？ありがとう」と
お礼を言ってユノの元へ行くと
「行こう」とただそれだけを言って
私の手を引いてリビングから出て行こうとするので
「ちょっとまって！
ここじゃ駄目なの？」とユノを引き止める。

すると伏し目がちに
「ここではちょっと・・・」とユノ。

私達のやり取りを見ていたエリちゃんが
「A行っといでよ。
私はここで皆と仕事の話しするから」と
手をひらひらと振った。

｢仕事の話って？」と私が聞くと
「さっき話してたヘアーメイクの件。
昨日エリちゃんにオファーしたんだよぉ～」と
ジェジュン。

「だから２人で話しておいで」と
ユチョンが私達の背中を押して
リビングから追いやった。

「俺の部屋でいい？
それともAの部屋がいい？」とユノ。

そもそも２人で何を話すのか・・・
もしかしてもしかするの？

そんな気持ちを隠しながら
「うん、ユノの部屋でいいよ」と返事をして
私達はユノの部屋へ向かった。

「適当に座って」と言われ
私はソファーに座った。

「何か淹れるね。
コーヒーでいい？」とキッチンに立つユノ。

これから何を話すのか
それが気になって仕方が無い私は
「うん」とだけ返事をした。

暫くすると
「あつっ！」と言う声が聞こえたので
私は慌ててキッチンへ向かった。

そこにはカップから溢れた
コーヒーを拭いているユノ。
私が駆け寄ると
「考え事しててこぼしちゃった」と
シュンとしている。

「火傷しなかった？」と彼の手を見ると
手の甲が少し赤くなっていた。
「片づけは私がやるから
すぐに手を冷やさないと」と私は
ユノの手を掴んで流水で冷やし、
彼が手を冷やしている間に
こぼれたコーヒーを片づけていると
「俺って恰好悪い・・・」と
大きなため息をつくユノ。

片づけを終えて
私は冷やしているユノの手の様子を見ながら
｢そんな事ないよ。
それより痛くない？」と彼の顔を見ると
目が合った。