They who are a hotel！ 08 (ページ5)

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ダンススクールへ。ページ5

仕事を終え
野崎君と２人で
藤岡さんの息子さんが通う
ダンススクールへ。

ホテルを出ると彼等達のファンが
ちらほらとこちらを伺っている。

ユノ達の事務所でも出待ちなどはしない様に
ホームページなどで
注意はしてくれているけれど相変わらずだ。

「プライベートまで追いかけて
ユチョン達が喜ぶと思ってるのかね～」と
ファン達を横目に野崎君。

「私には分からないなぁ～
彼等にだってプライベートは必要なのにね」

「俺は本当に好きだからこそ
自分が一歩引くって言う考えも
あると思うんだけどな」

「そうだよね。
好きだからこそ離れるとかね」

「え？Aはそんな恋愛経験あり？！」と
わざと大げさに驚くフリをする野崎君。

「ないけど
私だったらあそこまではしないかな」

「それはきっとファンとしての
好きの気持ちが違うんだろうな」

「例えば？」

「うーんそうだな、
家族の様に好きなのと
恋愛感情の好きの違い？」

「分かる様な分からない様な・・・」

「多分、あそこに居る人達は
後者の恋愛感情があるんじゃない？」

「なるほどねー」

「ま、彼女達はAには勝てないだろうけど」

「やっぱりユノ達と距離を置いた方が
いいかな・・・」と私が呟くと

「彼等はそれを
望んでないと思うけどな～」と野崎君。

「まぁ、引っ越しとか兼任の事があるから
少しは距離ができるかな。」

「そうだな。
それもちゃんとみんなに話をしろよ？」

「ちゃんと話すよ」

「アパートの事もだぞ？」

「分かってるって！」

そんな事を話しながら
ダンススクールへ２人で向かった。