They who are a hotel！ 08 (ページ35)

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元カノ。ページ35

「そうなんだ」と
気持ちを悟られないように
素っ気なく私が返事をすると
「気になる？」とニヤリとするユチョン。

「ちょっとだけ…」
本当はかなり気になる。

「本当はちょっとどころじゃないくせに～」と
エリちゃん。

それに続いて
「俺はハヌルは好きじゃない。
なんで今日来たの？
ユッチョンは来るの知ってたの？」と
ジュンスが口を尖らせている。

「知ってた訳ないでしょぉ～
そもそも誰がハヌルを呼ぼうなんて
思うんだよ～」とユチョン。

ユノの元カノはハヌルさんて言うのか。

それにあまり歓迎されてないみたい。
まぁ、ユノの元カノだから当たり前か。

「ねぇ、そのハヌルさんて
ユノの元カノなんでしょ？
どんな人？」とエリちゃんが興味津々に聞くと、
「自分勝手でユノヒョンが優しいからって
我が儘放題で俺は嫌いだった！」とジュンス。

「でも、付き合ってたんでしょ？」と聞くと
「う～ん、
付き合ってはいたけど・・・」と
言葉を濁すユチョン。

「付き合ってたけど
何か問題でもあったの？」とエリちゃん。

YC「問題って言うかさ、
ハヌルが積極的でユノは断る理由もないから
付き合ってたみたいな？」

「なんかそれユノ酷くない？
彼女はユノの事が好きだったんでしょ？」

YC「あー、違うな。
断る理由がないって言うよりは
俺がハヌルを支えないと！って思って
付き合ってたが正しいかな」

「ユノの優しさに付け込んでたって事ね」と
エリちゃんがずばりと言うと
「まぁ、そんなとこっすね。
ハヌルは事務所の妹分でユノも
放っておけなかったんだと思う」と
ユチョンがため息をつきながら言った。

「もう付き合う前も
付き合ってからも凄かったんだから！
俺なんて何度も別れてって言ったよ！」と
ジュンスも呆れている。

「そんなに酷かったの？」と私も段々
ハヌルさんの事が気になって来た。

彼女の名前はイ・ハヌルさん。
事務所の後輩で彼女は当時
悪質なストーカー被害に遭っていて
それを相談すると言う形でユノに近づいて
徐々に距離を縮めて行き、
ハヌルさんが告白して付き合い始めたらしい。

話を聞いてちょっとずる賢いとは思ったけど
それだけユノの事好きだったんだろうと思った。

でも、続けてジュンスが話した内容で
私の中で彼女の印象がガラリと変わった。