They who are a hotel！ 08 (ページ34)

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自覚する。ページ34

電話を切ると
「仕事？」と
起きたエリちゃんが
ベッドの上で背伸びをしながら聞いて来た。

「ちょっとね」と
返事を返すと同時にスマホが鳴った。

ユノからだ。

YN「もしもしA？」

「おはよう、どうした？」

YN「うん、来客があってリビング使うから
ほら掃除とかさ…」

来客はユノの元カノだろう。
歯切れの悪い言い方に
益々モヤモヤするけど
「うん、それじゃ野崎君に伝えておくよ。
私達も行かない様にするね」と
それを悟られないうちに電話を切った。

思わずため息がこぼれる。

「どうしたの？」とエリちゃん。

「私、ユノの事が気になってるみたい・・・」
昨日の今日でこんな事を自覚するのも
おかしな話かもしれないけど
このモヤモヤした気持ちは
きっとそう言う事なんだと思う。

いきなりの告白にエリちゃんは驚く事もなく
「どうせ、夕方まで部屋から出られないんだし
私で良ければ話を聞くよ？」と
にっこりと笑ってくれた。

＝＝＝＝

エリ「なるほどね～
元カノが来たんだ」

「うん。
そうみたい」

「気になるなら
確かめてみればいいじゃん！」と
何処かに電話をするエリちゃん。

エリ「もしもし？
なるほど、
うんうん。
いいよー待ってる～♪」

いったい誰と話してるだろう。

電話を切ったエリちゃんが
「ジュンス達がこれから来るって」と
そそくさと着替え始めた。

「ん？ジュンスが来るの？」

「うん、一緒にゲームしようって♪
ユノの元カノの事も教えてくれるってさ。
あとユチョンも来るって。
Aも着替えたら？」

そう言われて私も急いで
部屋着から着替えると
ジュンスたちが部屋へやってきた。

JS「おっはよ～
朝ごはん買って来たから一緒にたべよぉ～」

YC「Aコーヒー淹れて♪」

リクエストに答えて淹れていると
買って来てくれたサンドウィッチを
頬張りながらベッドの上で
携帯ゲーム機で対戦している
えりちゃんとジュンス。

ユチョンはソファーに座っていて
目配せで私に向かいに座る様に合図した。

向かいに座ると
「今さ、
リビングにユノの元カノが
来てるんだけどさ」といきなり話し始めた。