ショート寸前。 ページ31
「思考回路は
ショート寸前〜♪」
そんな歌があったなぁ。
今まさに私の思考回路もショート寸前だ。
落ち着け私。
今の状況を冷静に考えるんだ！
ユノの頭を撫でながら
今の状況や今までのユノの行動を
第三者目線で考えてみるけど
これはもう、
相手のことが好きだと思う。
で、その相手とはこの場合私な訳だ。
では、ユノが私の事を好きだと仮定しよう。
この後の展開としては私の気持ちがどうかだ。
Question!
彼のことを好きか嫌いか。
answer
どちらか選ぶなら好き。
Question!
彼は恋愛対象になりうるか？
answer
彼の真っ直ぐな所とか人を思いやれる所は
尊敬に値すると思っている。
ちょっと天然だけど(笑
ユノが彼だったら大変な事もあるだろうけど、
と思う。
＊＊＊＊＊
整理してみよう。
私はユノの事が好きで恋愛対象でもある。
あれ？
これって私はユノの事が好きって事？！
いやいや、落ち着けA。
そう１人で葛藤していると
「ヤー！ヒョンなにしてるんですか！」と
チャンミンがユノを足蹴にする。
後ろにはえりちゃん。
「痛いなぁ！
せっかく癒されたのに〜」と
チャンミンを睨むユノ。
「寝るなら部屋に戻ったらどうですか？」と
仁王立ちでチャンミンも睨み返している。
「もう、なんだよ！」と
ユノは膝枕から起き上がり、
仁王立ちのチャンミンの前に
同じく仁王立ちになった。
「Aがいいんだから
チャンミナには関係ないだろ？」
「はぁ〜？関係ない？」
身長１８０センチオーバーの２人が
一触即発状態。
カウンターで呑んでいた
ユチョン達もやってきたけど
状況が分からないのでどうにも出来ない。
どうしたらいいか分からない私とユチョン達。
するとえりちゃんが
「ほら、お２人共落ち着いて〜
私達もそろそろ部屋にもどるし」と２人に
声をかけると
「そうですね、
Aも疲れてるみたいだし
ここにいるとヒョンが
Aに甘えて迷惑掛けますしね！
俺も寝ます。お休みなさい」と
捨て台詞を残しリビングから出ていった。
「チャンミナァ〜！」と
ユノもチャンミンを追いかけるように
リビングから出て行ってしまった。
あっけにとられる私とえりちゃん。
結局そのままお開きになり
片付けをしながら
一触即発の原因を皆に説明したあと
私とえりちゃんも部屋へと戻った。
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2017年7月5日 20時
