おひらき。 ページ28
慌てて目を逸らした私に
えりちゃんが
「それにしてもビックリしたよ
詳しい事後で聞くからね♪」と耳打ちをする。
飲み会も盛り上がって
時計を見るともう日付が変わる寸前。
すると野崎君が
｢俺はそろそろ寝ようかな〜
明日は早いし」と伸びをしながらあくびをすると
「じゃぁ、私もそろそろ」と藤岡さん。
２人共片づけをすると言ってくれたけど
私は明日休みだから大丈夫だと
２人を玄関まで送った。
「楽しかったよ！また今度やろうね♪」と
ユチョン。
「今度は晴生も連れて来て！」とジュンス。
「じゃぁ、今日はご馳走様！」と
２人は部屋へ帰っていた。
部屋に戻るとえりちゃんとユノが
２人で楽しそうにビールを呑んでいる。
チャンミンとジェジュンは片づけ中。
「私もやるよ」と３人で後片づけ。
キッチンでグラスを洗っていると
ジェジュンがやってきて
「ユノと江里子ちゃんの事は
ちゃんと辻褄合わせしてあるからね♪」と
教えてくれた。
「ありがとう」とお礼を言うと
「じゃあ、お礼にハグして？」と
両手を広げた体勢で待っているジェジュン。
「ん？なんで？」と首を傾げると
「来ないならこっちから行く〜」と
ジェジュンが抱きついて来た。
「ちょっ！」拒否する暇もなく
ジェジュンの胸元にすっぽりと
納まってしまった。
「う〜ん♪癒されるぅ〜♪」と
ハグしたまま左右にゆらゆら揺れながら
ご機嫌のジェジュン。
「これがジェジュンのファンだったら
嬉し過ぎて死んじゃうかもね」と私が言うと
「えぇ〜、Aは嬉しくないのぉ〜？
東方神起のジェジュンに
ハグされてるんだよぉ？」なんて言うから
「私にとっては東方神起じゃなくて
友達のキム・ジェジュンだからね〜
あ、美味しいご飯を作ってくれる
ジェジュンオンマかも！」とふざける。
”東方神起ではなく友達”
これは冗談ではなく本音。
「あっは〜♪オンマって(笑
友達？嬉しいなぁ〜♪」とジェジュンは
私を抱きしめながら喜んでくれた。
「そろそろ離して貰ってもいい？」と
ジェジュンの顔を見た時、
「なにやってんだよ！！」と言う声が聞こえて
その方向をジェジュンと２人で見ると
そこには眉を顰めて
こっちを睨みつけるユノがいた。
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2017年7月5日 20時
