amante della radio 02 (ページ50)

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予定変更。ページ50

宿舎近くの公園横に車を停める。

時松「まだ居るな
ちょっと声掛けてくる」

時松さんが車を降りて
少し離れて停まっているタクシーに声を掛けに向かった。

「声を掛けて大丈夫?」

YN「サセンのタクシーには声を掛ける事もあるし、
ドライブレコーダーにも追いかけて来てるのは
録画されてるから大丈夫」

CM「時松さんが細い路地とか通ったり
途中で停まったりしたのも
確実にこの車が追跡されてるって
証拠を残す為の行動ですよ」

「なるほど…」

YN「戻ってきた」

CM「どうですか?」

時松「悪いけどジウさんをこっちの車に乗せて
宿泊先まで送る。」

CM「タクシーでそのまま帰れば良いのになんで?」

時松「タクシーの運転手も追いかけるのは嫌だから
料金は要らないから降りてくれって言ったけど
ジウさんが日本語が分からなくて
スマホで"車おいかけて"って画面を見せて降りないから
こっちの車が停まったのを確認して
降りてくれって言ってたんだと。
それで俺達が知り合いだって分かったから
これ以上車から降りなかったら警察呼ぶって言うから
仕方がないから乗せる」

YN「ジウさんはまだタクシーの中?」

時松「料金が手持ちの現金じゃ足りなくて
持ってるカードも使えないから立て替えるのに
今、財布を取りにきた。」

CM「なにやってんですか…」

YN「それなら俺もタクシーに行く」

時松「そうしてくれると助かる。」

YN「Aは後の席にチャンミンと移動して。
それで彼女が降りるまで寝たふりしてて。
起きてたら質問責めにあうと思うから」

CM「そうですね。
寝たふりしててください」

「う、うん…」

言われた通りに席を移動して
チャンミンの横で寝たふりをする。

CM「バスタオルを掛けて、俺に寄りかかって…」

「いや、壁にもたれれば…」

CM「ほら、来ましたよ！言うこと聞く！」

こうしてチャンミンに寄りかかり目を瞑ると

「だから迷子になってたら２人の車が見えて
とっさに追いかけて～」と言い訳をしながら
ジウさんが乗り込んできた。

CM「ジウさん、静かにして貰えますか?
病人がいるんで」

病人?寝たふりじゃなくて仮病なの?

ジウ「え?チャンミンさん具合が悪いんですか?」

CM「違います。
見て分かりませんか?」

ジウ「え?あっ、でもさっきまでお元気でしたよね?」

どうやら私の存在に気が付いた様だ。