amante della radio 02 (ページ48)

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初対面。ページ48

撮影現場入り口で
時松さんと待ち合わせ。

ひより「今日はおうち帰るの?」

「うん、今日はママとごはん食べて一緒に寝て
明日も朝からママはお仕事だからそのあいだは
先生と一緒に遊んでようね」

ひより「保育園行くの?」

「ううん、明日はね園長先生と一緒に
保育園で遊ぶ新しいおもちゃを
お買い物に行くよ～」

ひより「楽しみ♪」

==撮影現場==

時松「ちょっと明日の打ち合わせに時間が掛かってるので
お茶でも飲んで待っててください」

現場に簡易的に作られた休憩スペースの
パイプ椅子に座りスタッフさんが出してくれた
お菓子とお茶をひよりちゃんとふたりで食べながら
忙しく動いているスタッフさん達を見ていると
「わぁー可愛い制服♪
子役の子かしら～?」と韓国語で喋りながら
１人の女性が近寄って来た。

主演女優のパク·ジウさんだ。

いきなり韓国語で声を掛けられて驚いて
固まっているひよりちゃんに対して
お構い無しにほっぺを触ったり、
制服を触るジウさん。

私もその積極的な行動に驚きながら
ひよりちゃんに触るのをやんわりと遮り
「撮影にお邪魔してすみません。
この子は子役ではなく日本人スタッフさんの
お子さんなので韓国語も分からないし
驚いてしまってますので少しお手柔らかにお願いします」と
ジウさんに謝った。

ジウ「あなたはスタッフじゃないの?」

「はい、この子の付き添いです」

ジウ「でも韓国語が上手ね。
そうだわ！私専属の通訳やってよ！
ここで働いてる通訳にオフの日に出掛けるのに
通訳をしてって言ったら断られたのよ！
休日は娘とどーとかって言ってね。
だから、貴方でいいわ。通訳に雇ってあげる」

「いえ、私は通訳ではありませんし
そんな事を言われましても困ります」

ジウ「料金ならはずむわよ?」

「ですから私は通訳でなくてですね」

人の話を聞かないで喋り続けるジウさんに困っていると
「ジウさん、その方は通訳さんではないですよ。
通訳さんが必要ならマネージャーに頼んで下さい。
Aもう少しで終わるんで待ってて下さい。
ひよりちゃんももうすぐママが来るから先生と待っててね。
あっ、このお菓子美味しいですよ。１つどうぞ」と
チャンミンがやって来て助けてくれた。

ジウ「チャンミンさんのお知り合いですか?」

「えぇ、この子のシッターを
彼女に頼んだのは僕とユノです。
そのくらい親しい間柄です」