amante della radio 02 (ページ42)

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ドラマ撮影とデート。　(CM ページ42

同居２日目。
ユノとシゲは仕事へ行き
家にはAと俺の二人きり。

リビングでくつろいでいるけれど
昼を過ぎてもAは部屋から出てくる気配がない。
遠慮して部屋に閉じ籠っているのかもしれないと
思った俺は急ぎではないファンレターの仕分けを理由に
Aを部屋から呼び出した。

二人で作業をしているとシゲから慌てた様子で
リフォーム中の家でボヤがあったから
Aに行って欲しいと連絡があり、
俺も一緒に家へ向かうと大工さんが裏庭の壁が
焼け焦げて居るのを教えてくれた。

犯人は多分、俺たちのファンだ。
なぜそう思ったかと言うと
庭と駐車場を結ぶ狭い通路に
俺達のファンクラブ限定の
キーホルダーが落ちていたからだ。
多分、何処かに引っかけて落として行ったのだろう。

その夜、宿舎でリフォームをどうするか話し合い
結果的には建て替えをすることになり
俺とユノが使うスタジオを作って貰う代わりに
足りない資金を貸す事に決まった。

そして新たに建築することになったので
同居も延長決定。

=====

YN「来週取り壊しかぁ～」

「なんだか寂しくもありますね」

YN「で、Aとはどうなの?」

「ご覧の通り何もありませんね」

YN「もうちょっとアプローチすれば?」

「どうやって?」

YN「デートに誘うとか?」

「誘う理由がないですね。」

YN「そんなの何でもいいじゃん！」

「例えば?」

YN「そう言われても…
あっ！そうだ！こんなのはどう?」

「なんですか?」

YN「ほら、例のドラマ。
やっぱり依頼が来てるみたいだよ」

"例のドラマ"
俺達２人と女優さんがダブル出演でドラマの
話があったんだけど、
その女優さんと言うのが俺のファンだと言うことで
事務所が配役の再考慮を提案したのと
他にも候補の作品があったのでそちらに決まり
俺達は今の日本でのスケジュールをこなしている。

「あぁ、出来れば断りたいですね。
相手あの人ですし」

YN「でも、テレビ局は相当焦ってるらしいし、
出演料も破格の提案らしいよ。
だから俺達の事を事務所は説得してくると思う」

「で、そのドラマとデートにどう関係が?」

YN「そのジウさんのアプローチを断る為に
Aに手伝って貰ったら?」

「つまりAに彼女のフリをして貰うって事ですか?」

YN「うん。それを理由にデートとか出来るんじゃない?」

「確かに…
でも撮影が始まったら韓国へ行きますから
デートは出来ませんね」