amante della radio 02 (ページ5)

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防犯対策。ページ5

数十分後
鍵屋さんがやって来て
私達は住民である証拠を見せて彼を家に招いた。

「わざわざすみません」

鍵屋「いえいえ、大丈夫でしたか?」

「はい、入られた形跡はありませんでした」

鍵屋「鞄もスマホも財布も持ってるのに
鍵と身分証だけないって怪しいと思って
それで名前が分かるカードが
財布に入ってないか聞いたんです。
そうしたら持ってないって。」

「確かに財布があるなら何かカードは入ってますよね」

鍵屋「表札と苗字が一致するはずですからね。」

「鍵屋さんが良い人でよかったぁ」

鍵屋「意外と他人の家に入るのに
呼ぶ人って多いんですよ。
だから私達も気を付けないと犯罪に協力したことに
なってしまうので気を付けてます。
で、相手は分かってるんですか?」

野崎「防犯カメラに映っていたのは
知ってる人だったので
明日にでも警察に相談しようかと」

鍵屋「私とその人のやり取りも映ってますか?」

「映ってました」

鍵屋「それでは私は断ったと言うのを
警察にも伝えて下さい。
それと調査するなら協力するとも」

野崎「分かりました」

鍵屋「あとですね、
これは営業にもなってしまうんですけど
もう少し防犯を強化した方が良いかと。
よろしければうちでまとめてやります」

それから鍵屋さんは家の窓や勝手口など
防犯を強化した方が良い場所を教えてくれた。

野崎「全部お願いしたらおいくら位になりますか？」

鍵屋「そうですね全て任せて頂いて
資材を在庫で色やデザインを
こちらに任せて良ければこのお値段で。」

「これなら頼もうかな」

提示された金額はかなり安い。
いつかは修繕をと思って色々調べていたので
私達は資材の単価なども知っている。
それにプラス施工料なら下手なＤＩＹよりもお得だ。

野崎「そうだな、頼もう。
お願いできますか?」

鍵屋「はい、では明日のご都合が良い時間に
契約書を持ってお伺いします。
施工開始は早い方が良いですから
明後日からにしましょう」