amante della radio 02 (ページ30)

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手伝い。ページ30

翌日の昼間は振替休日な私と
怪我で休みのチャンミンの二人きり。

迷惑を掛けないようになるべく部屋に
居ようと思っていたら
チャンミンが手伝って欲しい事があると言うので
彼の部屋にお邪魔することに。

CM「そこに座って下さい」

「何を手伝えばいい?」

CM「韓国語読めますよね?」

「難しい言葉は分からないけどある程度は」

CM「ではこれを開けて読んで仕分けしてください。
あと、この手袋をして下さいね」

チャンミンが目の前に置いた箱の中には
色とりどりの封筒の束。

「ファンレター?」

CM「そうです。
いつもはユノと時松さんと仕分けますが
俺はどうせやることないし少しでも
ユノ達の負担を減らしたいですから」

「でもなんで手袋?」

CM「良い内容のものばかりではないですから。
事務所の仕分けでチェックはされてますが
それでも危険なものが入ってる可能性もあるので
手袋は必須です」

「なるほどね…
で、どう仕分ければいい?」

CM「俺宛とユノ宛、東方神起宛に分けて
内容がアレなものはこっちの箱へ」

「内容がアレとは?」

CM「Aが読んで不快になったり
怖いなって思ったものですね。
クレームなどはまた別の箱です。
分からなかったら俺に聞いて」

「分かった」

それから２人で黙々と仕分ける。

=====

CM「あ、もうこんな時間だ」

「お昼だね、何か作ろうか?」

CM「お互い怪我人ですから今日は
何かデリバリーしましょう。
ピザなんてどうですか?」

「いいねぇ～」

２人でビザを頬張りながら
ファンレターの事を話していると
チャンミンのスマホが鳴った。

CM「え?！
分かりましたすぐに向かいます！」

「なにかあったの?」

CM「今からAの家へ行きましょう。
シゲからの電話で家でボヤがあったみたいです。
それでAに電話しても出ないから俺に掛けたって」

「部屋にスマホ置きっぱなしだ！
っていうかボヤ?！
それって火事って事だよね?」

CM「とにかく行ってみましょう」

====

大工さん「ここなんですけど、
私達が気が付いた時には火はもう消えたんですが
警察に通報する前に確認して貰いたくて」

家へ行き大工さんに現場に案内して貰うと
家の裏にある庭に面した窓の横の外壁が
煤で真っ黒になっていた。

「なんでこんな場所が?」

CM「火元になりそうもありませんが…」

大工さん「通報した方が良いです。
リフォーム中なので証明さえあれば
うちの保険で直せますから」