amante della radio 02 (ページ20)

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ありがとうとお願い。ページ20

頭を下げながら
「何か私に出来る償いがあれば言ってください
出来ることはしたいです」と言うと
「A、顔をあげて。
謝るのは俺達の方だから」とユノが
私の体を起こした。

時松「川原さん本当にお気になさらないでください。
本来なら報告を受けていたのですから
私達が彼女を制止しなければいけなかったんです。
お怪我までさせて申し訳ありません。」

野崎「俺はどちらが悪いとかではないと思う。
悪いのはマミ様ですよね?
それにお互いになんだか他人行儀だし。
俺達は友人なんだよね?
だったらお互いに
ごめんね、ありがとうで良いんじゃない?」

YN「でも…」

エリ「ユノ達の気持ちも分かるけど
Aの気持ちも汲んであげて?
だからね、チャンミン達は
"俺達のファンがごめん"
Aが
"チャンミン、助けてくれてありがとう"で終わらせない?」

「でも…」
"でも私がマミ様に気を付けてれば…"と言おうとしたら
背後から野崎くんが
「ありがとうで終わらせる事が
二人への負担を減らす事にもなる。
だからここは気持ちをグッと抑える方が良い」と呟いた。

確かにこのままだと堂々巡りになりかねない。
それは私はもちろんチャンミンも望んでいないはず。

そう思い、深呼吸をして
「うん、私もありがとうで終わらせたい。
チャンミン、助けてくれてありがとう。
ユノ、時松さん、ご迷惑をお掛けしました。
チャンミンの傷が治るまで何か
お礼として私が出来ることがあったら言ってください。」

CM「お礼なんて要りませんよっ！
むしろ俺達に何かお詫びをさせて下さい」

時松「そうですよ。
私達に出来ることがあれば遠慮なく言ってください」

「私は特になにもないです」

野崎「それだったら…」

YN「何かある?」

野崎「明日から家のリフォームが始まるんだけど
ついでに頼んだ水回りのリフォームが１週間掛かるんだ。
その間はお風呂は銭湯で食事も外食予定だったけど
Aの怪我じゃ銭湯は行けないし、
外食も不便だから明日から１週間
俺達を宿舎に居候させてくれない?」

YN「そんなことお安いご用だよ！
空いてる部屋も丁度２つあるし、
チャンミン、時松さん良いよね?」

「いや、あのっ、それは迷惑だから
１週間くらいならホテルに泊まるからっ！」

CM「そうですね、
マミ様の事も彼女の取り巻きに伝わるでしょうし
その人達が何かやらかすかも知れないですから
セキュリティの良い宿舎はAの職場も近いし
最適ですね」