amante della radio 02

お迎え。 ページ13

夕方。

佐島さんは社長に呼ばれて終業前に本社へ行き、
野崎君は時松さんに昨日の事を連絡して
それなら東方神起にも関わる事なのでと
時松さんの勧めで彼等の事務所が契約している
法律事務所に私達の代理の弁護士さんを頼み
弁護士さんと共に警察署へ被害届を出しに行った。

私は今日は残業で帰りは事情を知ったエリが
1人で帰るのは良くないからと旦那さんと二人で
迎えに来てくれる事になっている。

=====

最後の園児を見送って戸締りと園内を巡回し、
着替えを済ませてビルのエントランスへ。
いつものように受付に居る警備員さんに
園のキーを預けようとすると
「夕方に保育園の事を聞いてきた人が居て
"保育園の見学希望ですか?"と聞いたら
どうやって園に行けば良いかって聞いてきたので
園児のお迎えですか?と聞いたら黙ってしまって
少し怪しいと思ったんで
"ご用事ならば園に電話をお繋ぎしますね"って
言ったら居なくなったんで、一応御報告を。」と
その人が訪れた詳しい時間を教えてくれた。

「その人って髪の毛がこのくらいの長さで
この辺から赤い色じゃなかったですか?」
私はマミ様かと思い、彼女の特徴を説明した。

警備員「赤くはなかったと思うけど…
気になるなら防犯カメラに映ってると思うので
明日で良ければ確認しますか?」

マミ様では無かった事に安心したけど
一応確認した方が良いだろう。

「明日、園長と伺います」

警備員「日勤に引き継ぎしておきますね」

「お手数をお掛けします。
では、お先に失礼します」

警備員「お疲れ様でした、お気を付けて」

ビルを出てエリに連絡をする。

"今外に出たよ"

エリ"今から行くから待ってて"

"車なら駐車場に私が行くよ"

エリ"マミ様がさっき居たし、チャンミンも居るから。
とにかく迎えに行くから待ってて"

マミ様は分かるけどチャンミン?
偶然会ったのかな?

そんな事を思いながら待っていると
エリが迎えに来てくれて合流すると
「タケには先にAの家に行って貰ったから
私達は歩いて帰ろう。
それとチャンミンの事は帰ってから説明するね。
マミ様が多分どこかに居るからさ」と言うので
２人で近所のスーパーで買い物をして帰る事にした。

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