やばいやつ ページ34
幸い周囲には
誰も居なかったので助かった・・・
と思った次の瞬間、
背後から誰かに腕を掴まれた。
(え？なに？)
あまりの驚きに声も出ない。
腕を掴んでいる相手が
私の肩に顔を寄せ耳元で
乱れた呼吸が聞こえる。
(これは、やばいやつだ・・・)
あまりの恐怖に振り向く事も
逃げ出す事も出来ない。
あぁ、ユノが言う通りに
コンビニで待ってれば良かった・・・
そう後悔した時、
「はぁ、やっと追い付いたぁ」と私の
腕を掴んでいる相手が喋った。
聞き覚えのあるその声に
私は緊張しながら振り返る。
そこに居たのは
玉の様な汗をかいたユノがいた。
「え？ユノ？」と驚く私に
「もうっ！
急いで迎えに行ったらいないし
携帯見たら大通り歩いて帰るって
書いてあるから〜」と
私に寄りかかり肩で息をしながら話すユノ。
彼と電話してからまだ２０分も経ってない。
五十嵐さんのお店からホテルまでは
多分、歩いたら３０分くらい。
その距離を一旦お店の近くまで行って
折り返してきたの？
どうしてそこまで心配してくれるの？
その時にふと
”彼にその気があったら？”と言う
良治さんの言葉を思い出す。
(え？もしかしてそうなの？)
いやいや、違う違う！
良治さんにあんな事言われたから
そんな風に思ってしまっただけ！
そんな私の心の葛藤を知らないユノは
私に背後から抱きつく形で、
「さすがに疲れたよ〜」と口を尖らしている。
そんなの距離感をいつもに増して
意識してしまいドキドキしてしまう。
(落ち付け、落ち着くんだ。
これはユノの誰にでもする
スキンシップ・・・)
私は深呼吸をした後
「ユノ、離して。
誰かに見られたら大変だよ？」と彼の腕を解いた。
「大丈夫だよ、誰もいないし。
それよりなんで待ってないの？」と
私の顔を覗き込むユノ。
「そんなに遠くないし、
公園は突っ切らなかったでしょ？」
「迎えに行くって言ったのに
待ってられないわけ？」と何故かユノは
そのまま私の前を歩きはじめる。
私はその後ろを追いかけながら
「だって迎えに来てもらう
義理もないし・・・」と答えると
振り返らずに「ふーん」とそれだけ答えて
ずんずんと先に行ってしまうユノ。
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みぃな(プロフ) - 更新ありがとうございます。お身体大丈夫ですか？ 無理しないでくださいね。 (2017年5月16日 15時) (
レス) id: 99f015b09d (このIDを非表示/違反報告)
ミドリ虫(プロフ) - ゆっくり、体調が回復してからでいいですよ？寒いから私の周りでも風邪ひきさんがいます。 (2017年1月17日 14時) (レス) id: 546a708bbc (このIDを非表示/違反報告)
瓶てまり(プロフ) - お大事にねですよ♪元気になったら、続きを楽しみに待ってます！ (2017年1月16日 21時) (レス) id: f70a36db87 (このIDを非表示/違反報告)
ひいろ - kawaetsuさん、はじめまして。ひいろと申します。いつも楽しく読ませていただいてます。お大事にしてください。 (2017年1月16日 1時) (レス) id: 39a7906907 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 体調完全に回復するまで休んでくださいね 更新楽しみに待ってます (2017年1月15日 20時) (レス) id: 3d1fec6d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2016年12月30日 20時
