ポーズ。 ページ15
驚く私を見て
「格好いいでしょ？
俺も一緒に撮ってもいい？」とユノ。
「え？ユノも撮るの？」
「せっかくだから
いつもと違うAと記念写真〜」
なんだか良く分からないけどご機嫌なユノ。
R「時間が掛ってるからサクサク行くよ〜」
カメラマン「そうそうイイ感じ!そのままね」
何枚か撮影する度、
ユノはパソコンで写真を確認しながら
カメラマンさんとなにやら話をしている。
ポーズを取るので精一杯な私は
その場に立ち尽くしていた。
カメラマン「じゃぁ、最後のカット撮りまーす！」
「今度はどんなポーズ？」
YN「俺にまかせて」
カメラマン「ユノさん宜しくお願いします」
その声と共に私の顔に近づくユノの顔。
それはどんどん近くなって
いつしか私の視界にはユノの綺麗な瞳だけ。
(これ、どうなってるの？！)
｢ユノ、ちょっと・・・」
「そのまま俺の事見てて」
カメラのシャッター音だけが
広いスタジオに響く。
顔から火が出るんじゃないかと思うくらい
恥ずかしかった。
カメラマン「OK！次のポーズお願いします」
「A、目瞑って。」
「え？！」
(なになに？まさか・・・)
後頭部を彼の大きな掌で固定され
さっきよりも近づいてくる顔。
心臓の音がユノに聞こえてしまうんじゃ
ないかと思うくらい大きく鼓動を打つ。
唇が触れ合うまであと数センチ。
私は目をギュッと瞑る。
ユノの温かい吐息が
私の頬に唇にかかる。
(なんで、こんな風になってるの！)
数秒の出来事のはずだけど
とても長い時間に感じた。
「はい、全て終了です！」と言う
カメラマンさんの声に
そろりと私は目を開けてみると
視界に入ったのはさっきと同じで
ユノの切れ長な瞳だけ。
私は焦って後ずさり、
その拍子にバランスを崩して転びそうになった。
すると「おっと！」私を支えるように
腰にユノの腕が回される。
転びたくない私はユノの体にしがみついた。
そんな私達を見て
「Aちゃん、大胆〜(笑」とリリーさん。
「ち、違います！これは転びそうでっ！」
私はリリーさんとユノの顔を交互に見た。
R「冗談だよぉ〜♪
さ、この後も予定があるんでしょ？
メイクをちょっと直すから
Aちゃんこっちにきて♪」
私は言われるがままにメイク室へ移動した。
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kawaetsu(プロフ) - 瓶てまりさん» コメントありがとうございます！不定期な更新になってしまっていますが、なるべく更新していきたいと思います♪これからもよろしくお願いします！ (2016年10月6日 7時) (
レス) id: 4de8d8cd04 (このIDを非表示/違反報告)
瓶てまり(プロフ) - 素敵なお話でした。最初から一気に読みました。更新楽しみに待ってます♪ (2016年10月5日 22時) (レス) id: f70a36db87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kawaetsu
| 作成日時：2016年9月25日 12時
