チャンミンと千代 （YN ページ2
「とりあえず家に帰ってきてください」と
チャンミンに言われ俺は自宅に帰った。
「ただいま」
「早かったですね。」
「で、帰って来たけど？」
「今日、千代とAと夕飯を
食いに行くから支度してください」
「そんな話聞いてないよ？」
「俺もランチの時に千代に誘われました。
なんか今日、Aが元気がないから
夕飯に誘ったから俺たちも一緒にどうかって」
やっぱり元気がないのか・・・
タクシーに乗りいつとこへ行くと
千代がすでに待っていた。
注文を済ませると千代が
「今日、Aの様子が変だったけど
何か知らないか」と聞いて来る。
「元気がなかった」とチャンミン。
「ユノは何か思い当たることはない？」と千代。
思い当たることはある、
でもそれを教えるべきか悩んだ。
「あるにはあるんだけど・・・」と言葉を濁す。
「出来れば教えて欲しいんだけど、ダメかな？」と千代。
俺は彼女が昨日電話で泣いていたこと、
チャンミンの事が好きなんじゃないかと言う事を話した。
すると「それはあり得ない」と２人が言うので
「なんで？」と俺が聞くと
「それはねぇ〜」と笑う千代と
「ヒョンと違って俺は
鈍感じゃねぇーですから分かるんです。
他になにか話しませんでしたか？」とチャンミン。
「チャンミンに
「早く告白して幸せになれ！」って
茶化されたって事ぐらいかなぁ」と答えるとチャンミンが
「でも、それが理由で泣いたなら
ヒョンにとっては良い事ですよね？千代。」と言うと
「そうだけど、
Aにとっては辛い状況なんだと思う」と千代。
「だからなんで泣いてたんだよ
２人だけで納得するなよ！」と
話が見えない俺は言った。
「まぁまぁ、ヒョン落ち着いて」とチャンミン。
「ねえユノ、Aの事好き？」と千代は俺に聞く。
突然の質問に俺は
「好きだけど・・・」と答える。
「好きだけどなに？」と千代。
「俺はAの事好きだけど
向こうはなんとも思ってない。」
「私が思うにはね、
Aはユノの事が好きだよ」
「え？でも・・・」
「ヒョン、ちょっと黙ってください。」
「好きだけど、Aはその気持ちに蓋をして
考えないようにしてる」と千代。
「何でそんな必要があるの？」
”Aは俺の事が好き”それでいいのに。
俺はそう思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kawaetsu
| 作成日時：2016年5月7日 15時
