Cigarette love 02 (ページ8)

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偶然は必然。ページ8

「それにしても偶然ですね」と私が言うと
「いつもこの時間にも居るんですか？」と
ユノさんが聞いてきたので
「いつもは居ないですよ。
だから凄い偶然ですね」と答えると
「偶然は必然です」とユノさん。

偶然は必然？
私は意味が良く分からなかった。

するとチャンミンさんが
「偶然だと思える出来事でも
実は必ず意味があるって意味です。
だから結果的には必然なんです」と教えてくれた。

”偶然は必然”

そうかもしれない。

こうして会えたのは偶然だけど
私にとってはプレゼントを渡す機会として必然だ。

「ところでお２人は何でここに？」と聞くと
「遅くなったけど、
Aさんにまた今度って言ったから」とユノさん。

「ユノが行くって言うので俺も付いてきました」

「昼間これなくてごめんなさい」とユノさん。

「大丈夫ですよ。
約束していた訳でもないし」と私が言うと
突然ユノさんの表情が強張り
「また来週って俺いいましたよね？」と
強い口調になった。

そしてユノさんが何かを言いかけた時
チャンミンさんがユノさんの腕を引っ張り
彼を自分の後ろに追いやると
「仕事のトラブルで来れなかったんです。
すいません」と申し訳なさそうなチャンミンさん。

「本当に気にしないでください。
いつもの日課で来てるだけですから」と私が言うと
チャンミンさんの後ろにいるユノさんが何かを呟いた。

すると
「ユノヒョン！ちょっと来てください
Aさん、すぐ戻ります。」と
扉の向こうに２人で消えて行った。

何か失礼な事言っちゃったかな・・・

数分後２人で戻って来た後は
ユノさんもいつも通りの様子で私は安心した。

一服をしながら少し話したところで
私は忘れないうちにと
ユノさんにプレゼントを渡した。

彼は「お礼なんてよかったのに！
ありがとうございます」と満面の笑み。

気に入ってくれるといいな。

すると突然
「ヒョン、お腹すきました」とチャンミンさん。

「そうだなー何か食べて帰るか。
Aさんは夕飯は？」とユノさん。

「今日はこれから帰って何か作って食べます」と答えると
「何処かお勧めのお店ありますか？」と
チャンミンさんが聞くので
お勧めを考えていると
「良かったら一緒に食べませんか？」と
ユノさんから提案があった。