Cigarette love 02 (ページ7)

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自分の気持ち。ページ7

毎週会えるはずがない。

そう分かっていても
会えなかった事に気分が沈んだ。

仕事を終え真っ直ぐ帰宅する気も
寄り道する気分でもない私は
気持ちを切り替えたくていつもの
”あの場所”へ向かった。

時計を見れば２０時で海は真っ暗。

その代わりに対岸にあるビル群の
綺麗な夜景が見えた。

ベンチに座り煙草に火をつけると
周囲に甘い香りを漂わせながらまるで蛍のように
煙草の先端の火がチカチカ光った。

なんでこんな気持ちになるんだろう。
彼から貰った耳元のピアスを触りながら考える。

答えは出るはずもなく
２本目の煙草に火を付けたタイミングで
デッキの扉が開く音がしたと同時に
Aさん？と言う声が聞こえ
振り向くとそこにはユノさんがいた。

次の瞬間
「いたぁぁぁ！」と
ユノさんは駆け寄って抱き付いてきたので
私は驚いて何も出来ずされるがまま。

すると
「ユノヒョン、落ち着いてください」と
知らない声が聞こえてきた。

「だって凄くない？凄いよね！」と
ユノさんは私にハグしたまま
興奮気味に誰かに話しかけている。

「とにかく彼女困ってますから
離れてあげてください」と謎の声。

「あ！ごめんなさい！つい嬉しくて！」とユノさん。

解放された私が知らない声の方を見ると
イケメンが腕組をしながらこちらを見ていた。

「紹介します。
東方神起のメンバーのチャンミン」と
ユノさんがその男性の隣に並ぶ。

「シム・チャンミンです」と
その男性はにこやかに挨拶をしてくれた。

慌てて私も
「初めまして、川原Aと言います」と
お辞儀をする。

「いつもユノがお世話になってます」と
チャンミンさんが言うので、
「とんでもない！私の方こそ」と返事をした。

今日は会えないと思っていたら
東方神起が２人揃って私の前に現れた。