Cigarette love 02 (ページ22)

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好きになると言う事。　（YN ページ22

新曲のリリースが近くなり
日本・韓国・台湾と
忙しく移動している俺は
Aに会えてない。
毎日メッセージと時々電話でも話すけど
やっぱり会いたい。

先週、チャンミンは千代に
告白し付き合い始めた。
チャンミンに相談されていた俺は
幸せそうなあいつを見て羨ましくなる。

「ヒョンも早く告白したらいいのに」と
あいつは言う。

”告白”ね・・・。
Aの事が好きだと自覚してからは
自分なりに彼女にアプローチはしているけど
彼女は全く気が付いていない様子。

嫌われてはいないはずだけどもしかして
他に誰か好きな人がいるのか？

１人悶々としながらAに電話をすると
電話に出た彼女の声はなんだか眠そうだった。

チャンミンと千代の話になり、
「ヒョンも早く告白したらいいのに」と言われたことを
話したら後突然彼女からの返事がなくなった。

「Aどうした？眠くなった？」と声を掛けると
「うん、ちょっと今日は疲れちゃって
眠くなっちゃった」と彼女。

悪いことしちゃったな。

「じゃぁ、今日はもう切ろうか
疲れてるのに付き合ってくれてありがとう」と
言うと彼女は
「ユノさんも早く告白して
ＯＫ貰えるといいね。」と突然言い
「じゃぁ、また今度ね、お休みなさい。」
そう言って電話を切ろうとした。

今日は彼女らしくない。
何かあったのか？
そう思った俺が
「まって！切らないで
A！何かあったの？
何かあるなら俺に教えてAが心配だよ」と
聞いても返事はない。

好きな人に何かあったのなら俺は助けたい。
そう思った。

返事の代わりに彼女の
鼻をすする音が聞こえた。

もしかして泣いている？

そうならば今すぐに彼女の元に行きたい。
でも、それが出来る訳もない俺は
「明日、明日絶対にいつもの場所に行くから！
待ってて！必ず行くから」と彼女に伝えるけど
彼女からは返事はなかった。

「とにかく今日はゆっくり寝るんだよ？
分かった？じゃぁお休み。
明日必ず行くからね」と電話を切った。

俺はベットに座り煙草に火を付ける。

自分から好きなると言うのは
こんなにも相手の事が気になるんだなと俺は知った。

とにかく明日、
明日、彼女に会おう。