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タクシー。 (YN ページ13

タクシーの中でチャンミンが
「これで収録が押しても連絡が取れますね」と
俺に向かってしたり顔をする。

「これでちゃんと
約束が出来るようになったよ」

「なんですか?
もう彼女をデートに誘う算段ですか?」

そうか、俺が誘えば
あの喫煙所でなくても会えるんだ。

そんな事を考えていると
「ヒョンが好きになるのが
なんとなくわかりました」とチャンミン。

「そうだろ?」と返事をする。

”好きになるのが分かる”か。

今日また彼女に会って
そして食事をして俺は確信した。

俺はAさんの事が好きだ。

「でも、ヒョンの歴代彼女とは
まったく違うタイプですよね。
今までの女性達より
Aさんの方が俺は好きですけど」

「そうだな、全然違うな(笑」

今まで付き合った人は
相手からの告白で付き合い始め
自分で言うのもなんだけど
みんな美人で女性らしいと言うか、
男が理想とする女性らしくカワイイ雰囲気で
メイクもばっちりといった女性ばかりだった。

でも、初めて自分から”好き”だと思った人は
ショートカットで眼鏡で
いつもシャツにジーンズで化粧っけもあまりなく、
美人とは違うけど笑顔が素敵なAさんだ。

自宅に着きリビングで一服しながら
彼女にLINEを送る。

暫くして返事が返ってきた。

彼女とやりとりをしているとチャンミンが
「早速連絡してニヤニヤしすぎですよ!」と言いながら
LINEを送っている。

すると、LINEのグループのお誘いがくる。
「3人でグループつくりました。」と
チャンミンからのメッセージ。

俺は彼女が入ったのを確認して参加した。

その後も彼女と会話をしていて
気が付けば日付が変わる直前だった。
「そろそろ寝ますね、お休みなさい」と
彼女からメッセージが来る。

俺はちょっと悩んで
「遅くまで付き合ってくれありがとう。
おやすみなさい、また明日」と送った。

”また明日”も連絡出来るように。

新しい日課。→←連絡先。



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はにゆの(プロフ) - 一気読み!楽しく読ませて頂きました。続きがたのしみなのですがパスワード教えて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: fe5d965867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kawaetsu | 作成日時:2016年5月1日 20時

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