第一話 ページ2
カランと可愛らしい音が店内に響いた
「いらっしゃいませ」
ニコッと微笑む彼はこのバーのマスターだろうか…
「たた、十束さんいます？」
多々良で通じるかわからないし十束さんで良かったよね…？
行きつけのバーってここだよね？
確かマスターは草薙さんっていう人だったはず…
「ええ、おりますけど…十束ー。」
「ん？Aどうしたの？」
「へえ、十束この人の知り合いなん？」
…知り合い…
否、私達は恋人です
なんて、とても私には言えない。
なんて言うか、おこがましい気がしてならない
「Aは俺の恋人だよ？」
「初めまして。えっと、」
「草薙や、十束の女ねえ…よろしゅう」
「はい、よろしくお願いします。草薙さん」
「ところでどうしたの？」
「あ、余分な物は持って行ったくせにタンマツ忘れてたから届けてあげようと思って」
「あー、そういえば置いて来てたね！ありがとう」
「ううん、良いよ。私は友達と出かけて来るね？」
あ、もうこんな時間だ…
カランと音を立てて店を出た
「お待たせ、世理ちゃん。行こっか」
「ええ。いきましょうか」
・
「最近彼氏が出来たんだけどね、」
「どんな人なの？私がAに合う男か品定めしてあげるわよ」
品定めって 笑
「んー、多趣味で」
「多趣味って、貢がさせられたりしてない？！」
「あはは、世理ちゃん大袈裟だよ。そんな事ないもん。それで、そんなに強く無いんだけど」
うん、強くは、無い…よね？
「Aの事護れないんじゃないの」
「さすがにそこまで弱くもないと思うけどなあ」
あ、これ可愛い
手に取ったネックレス
「ねえ世理ちゃん、ネックレスってさ首輪って意味があるんだっけ？」
少し考えるように手で顎を触った
「…確かそうね」
「ちょっとだけ憧れるね」
ふふっと笑うと世理ちゃんもふっと笑ってくれた
結局買った物は香水だけ
世理ちゃんとお揃いの物にした
仕事にもつけていけるように甘い香りじゃなく爽やかな香りを選んだ
そういえばバーの名前ほむらだったっけ…？
ほむらって、あの吠舞羅？あのヤクザ集団…？
「まさかね、」
多々良がそんなとこに所属してるわけない、よね…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪花(プロフ) - 続き楽しみにしてます！頑張って下さい。応援してます！ (2017年3月20日 9時) (
レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむお2(プロフ) - 当分更新できなくなりました。問題が解決したらまた更新していきたいと思っています。読んでくださっていた皆様、本当に申し訳ありません。またいつかお会いしましょう。 (2015年9月5日 18時) (レス) id: 459e0b4525 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむお2(プロフ) - 放置してごめんなさい！！受験生で忙しく更新がなかなかできません。夏休みに入ったので少しずつまた更新していきたいと思っていますす！応援よろしくお願いします！ (2015年7月18日 17時) (レス) id: 459e0b4525 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃむお x他1人 | 作成日時：2015年1月15日 1時
