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その三十六 ページ39

side EvilWoman





 ……何かがおかしいとは気付いていた。


 ここ数週間、不死川様のお屋敷に行っても特にこれといった仕事を与えられることが無かった。
 でも私がやらないとお屋敷がどんどん汚くなってくし、不死川様の食事も栄養に偏りが……なんて心配とは裏腹に、不死川様の屋敷が汚くなることも、不死川様が体調を崩すこともなく、それどころか屋敷は前以上に綺麗になってるし、稽古をしている時の不死川様の動きは以前よりも素早く、つまり良くなっている気がした。



 そして今日も、いつものように何の仕事を与えられることもなく、稽古をしている不死川様のことをポーっと見ていた。

 そうしたら、不死川様と視線がバチっと合って、次の瞬間、不死川様に「こっち来い」と手招きされたのだ。
 やば。見過ぎてたかな、怒られるかも…….という不安と、ちょっとした期待の心を持って、不死川様の側に歩み寄った。




 「なんでしょう?」




 うきうき、どくどく、思わず心臓が口から出てしまいそうなほどの緊張感。上目遣いを意識して不死川様に尋ねた私だったけれど、返ってきた答えが予想していたものとは一八〇度全く違っていて、驚きのあまり私は口をぱっくりと開いて呆然とその時間を過ごしてしまった。




 「来週からもう来なくていい。」

 「え……?」

 「ぁー、なんだ、気付いてたかも知らねえが、最近Aが家事、まあつまり俺の身の回りの世話をしてくれててよぉ。彼奴が言うには家事は自分の好きなことだから全く苦じゃねえらしくてな、それなら別に、態々隠のあんたに来て貰わずとも良いってなった訳だ。」




 ……は?




 「好きなことだからと言って毎日はキツいだろうと思って、日曜日ならあんたが来るし少しでも楽になるかと思ったんだが…………居ても居なくても、来ても来なくてもAが全てすることには変わらねえみたいだからな。それは本人にも聞いたことだ。」





 違う、違う不死川様!
 私は手伝おうとしたわ、でも、もうやる事が全部と終わっていて、私が出る幕は無くて……なんて、この状態じゃ信じてもらえないわ。

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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