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その十九 ページ22

side Kakushi





 「不死川様ッ、大きい音がしましたが何事でしょうかっ!?」




 慌てた様子で入ってきたのは、私の後輩ちゃんだった。大きい音っていうのは私がこの女を突き飛ばした音だろう、荷物は玄関に置いてきたのか、両手ともに空いている。

 何はともあれ、私の味方が増えた。後輩ちゃんと協力すれば、この女の化けの皮を剥がせ___!




 「何をしてるんですか先輩!この人は不死川様がお認めになられた、ひいては御館様にも認められた尊いお人なんですよ?!」

 「……は、」

 「いくら先輩が不死川様に好意を抱いていたとしても、この人に嫉妬心をぶつけるのは間違っています!」

 「ちょっ、」




 ちょっと、何言ってるのこの子は。だって、私は後輩ちゃんに不死川様が喰べられるかもしれないって言われて、それで急いで屋敷に戻って来たのよ?!
 というかコイツ、何で私が不死川様を好きだってことバラしてんのよ!しかも何、なんでコイツ、あの女庇うような言動をして……!

 私がバッ、と後輩の顔を向くと、彼女は不死川様に見えない位置で、私に向かってニタリという笑みを浮かべた。


 嵌められた……?




 「おいおいおいこりゃ一体どういうことだァ?てめえが勝手に俺を好いて?勝手にAに嫉妬して?挙げ句の果てに勘違いしてAに手ェ出したってのかあァ?!」


 「しかも先輩、不死川様とA様が二人っきりになるのは耐えられないって、私に荷物を押し付けて……!」

 「何言ってんの!大体アンタが……!」

 「ひいっ、“また”私に暴力を振るうんですかっ!?」

 「お前、後輩にまで手ェ出してたってのか。」




 何を言ってるの、此奴は。私は此奴に暴力を振るったことなんて一度もない。逆に、私は此奴を気に入ってた、ずっと優しく接して来た。なのに何で、何で私が……!?

 不死川様に殺気を込められた視線で見つめられる。その中に、失望も混じっているような気がして、私は込み上げてくる涙を必死に抑えて、「失礼します!」と部屋を去った。


 私は、不死川様を思って……!




 私は気付かなかった。走り去る姿を、鬼の女にじっと見つめられていたこと___

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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