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その十三 ページ16

side Kakushi





 「ッなんなんですかあの女鬼(おんな)!不死川様に媚売って……!しかも絶対あの表情するってことは先輩が不死川様を好きなこと分かった感じですよね?!」




 「本当に腹立つー!!」と大声で言う後輩ちゃん。不死川様に聞こえちゃうよと後輩ちゃんを宥めるも、後輩ちゃんの怒りは止まらないのか、あの女の愚痴を爆発させる。

 そろそろ本当に聞こえちゃう、と後輩ちゃんの口をバッと手で隠す。すると、後輩ちゃんは私の手を優しくどかすと、




 「先輩はなんとも思わないんですか?!先輩は不死川様を数年思い続けて不死川様の屋敷のことをする役目にやっと就けたんですよ?!それなのに、あの鬼は……」

 「なんとも思わない訳ないじゃない。」

 「ッ……そうですよね、ごめんなさい。一番腹立ってんのは先輩ですよね。」

 「私はこの数年間、不死川様の力になれるように精一杯努力してきたの。いつでも不死川様の任務に同行出来る様に体も鍛えてるし、顔も体も美しく保つようにしてるの!」




 ギュッ、と拳を強く握る。

 駄目駄目……この屋敷には不死川様も居るの。抑えて、抑えるのよ私。


 心を落ち着けようと深呼吸をするも、不死川様に手を引かれていったあの女が、私の方を見てわざとらしく笑った光景がぐるぐると頭の中を回る。

 なんでよ、私はこんなに努力してるのに……人を自分の意思で喰ってないとはいえ、鬼の女が私よりも不死川様に気に入られるってなんなのよ、意味分からない!




 「先輩…………。あっ、あの女鬼が不死川様に嫌われるように仕向けたらどうですか?」

 「どういうこと?」

 「うーん、やり方は色々ありますけど……不死川様が大事にしているものを壊して、それをあの女鬼のせいにするとか……不死川様にあの女鬼の悪い噂を伝えるとか……」

 「でも、任務でない限り不死川様とお話しできるとは思えないよ」

 「大丈夫ですよ、先輩は隠の中でも不死川様と一番仲がいいって言われてるくらいですから!」

 「そうなの?」





 「そうですよ!」と頷く後輩ちゃん。
 その場で出てしまった嘘なのかもしれないけれど、そう言ってもらえて、なんだか嬉しかった。

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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