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「梟谷なら、エース木兎を中心とした攻撃に力を入れているチーム、
うち音駒は選手のほとんどが高いレシーブ力を持つチーム、
みたいに、この高校はここ、ってのが大体あるだろ」
続ける
「だが、桜星には明確なそれがない。
だけど決して弱くはない。
突出すべき長所がないのと同じように、明確な短所がないからな。
それに、曲がりなりにも強豪校。
それぞれの力の完成度は高い
毎度おなじみ第三体育館組 ページ7
一日目の練習が終わり、自由時間。
「また、こうなるんですね」
第三体育館組、俗にそういわれるメンツを前に、
月島はつぶやいた。
今は正確には第二体育館にいるのだが、そこにいるメンバーは
彼の第三体育館組。
黒尾、木兎、赤葦、日向、灰羽、そして月島だ。
＊
「黒尾さーん」
と日向が黒尾を呼び止める。
「ん？どうしたチビちゃん」
「桜星？高校って、毎年合宿に参加してるんですよね」
「まあ、そうだな」
「そこって、どんなチームなんですか？」
日向の問いに、黒尾は少し考えるそぶりを見せた後、
こう答えた。
「よく言えば、穴のない、悪く言えば、特徴がないチーム、だな」
「？どういうことですか？」
「んー、とりあえず、この図を見てみろ」↓
「梟谷なら、エース木兎を中心とした攻撃に力を入れているチーム、
うち音駒は選手のほとんどが高いレシーブ力を持つチーム、
みたいに、この高校はここ、ってのが大体あるだろ」
続ける
「だが、桜星には明確なそれがない。
だけど決して弱くはない。
突出すべき長所がないのと同じように、明確な短所がないからな。
それに、曲がりなりにも強豪校。
それぞれの力の完成度は高い
得意をのばすよりも、苦手を得意に追いつかせていってる感じか」
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作者名：ちとせあめ | 作成日時：2018年9月12日 23時
