【HQ!!】満開は一瞬です【男主】 (ページ2)

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うるさい二人ページ2

「先輩！！」

ガヤガヤとそれなりにうるさい放課の教室が、
一瞬、しん、と静まり返った。

みんなの視線がドアに向く。

そこには、
Aの後輩である、丁字と八重が立っていた。

「先輩先輩！！」
「おーい、A－！？」

うちのレギュラーの中でも、特にうるさい二人。

「聞こえてる！！さっさと入って来い」

はぁ、とため息をついて、Aは手招きをする。

「つーか、もうすぐチャイムなるぞ。せめて昼放に来いよ」

「あ、昼は教室移動だったんですよ」

「んじゃあ、もうちょっと早く…」
そう言いかけたところで、八重がかぶせてくる。
「こいつ、迷ってたんだよ」
ケタケタと笑う八重を横目に、
Aは再びため息をつく。

「先輩何組だったか忘れちゃったんすよ。
　よくあるじゃないですか！」
忘れ事に関しては、強く言えないため、Aが言葉を失っていると

キーンコーンカーンコーン

チャイムの音が響く。

「あっ、ま、また部活で！！」

そう言って走り去る丁字と八重に、Aは
「今日は部活ねーから、授業後にこいよ！！！」
と叫ぶ。

「つーか、何の話だったんだよ…」

Aは、もう何度目かわからないため息をついて、
教科書を机に出し始めた。