５６：嘘ばっか吐いたら、後々困るぜ！ ページ8
｢辛い……何故私は今一人なのだ｣
Aは小さな音にびくびくしながらアジトの中を進んでいく。
そして｢そうだ、歌って怖さを紛らわそう！｣と息を吸い込んだ。
｢───かぁあああらぁああげぇえはァア！！今日もウマイぃいい肉じゃがぁああ！
肉じゃがぁああ！！肉じゃがぁああぁああッ！！｣
ガンガンと地下で響く程のウルトラ大音量に、地面が揺れたような気さえした。
もう目立ちまくりである。コンプレスの思惑も、良いように成功してると言える。最高にやかましいが。
すると我慢出来なかったのか、｢うるさああい！！｣とAに声を掛けた存在がいた。
Aは｢誰だ！｣と素早く後ろを振り返る。
───そこには、なんとランタンヘルが立っていた。Aはさあっと血の気が引いたのを感じる。
｢はっ、誰かと思えば……唐揚げちゃんじゃない！！｣
｢うげ、髪の毛ボーボー女！？｣
まさか荼毘と一生懸命倒した存在が、目の前にいるなんて。
｢こりゃ死んだ｣とAは今から天に昇れそうだった。まて、まだ行くな。
｢君が噂に名高い唐揚げ娘か｣
すると、ランタンヘルの真横に……ひらりと現れた男がいた。
真っ黒な衣装に身を包み、カラスのマスクで顔を隠す様はまるで本当に害鳥のようで……Aは身震いした。
｢あら、音本さん。わざわざ監視にでも来たのかしら？｣
｢……騒音が気になって飛んできた｣
｢………奇遇ね。私もよ｣
Aが｢騒音とは失礼な｣と怒鳴る。
だが音本と呼ばれた男から｢いや君音痴過ぎだろ｣とざくっとやられた。
｢しかも唐揚げなのか肉じゃがなのか、統一したらどうだ……｣
｢……きっと、肉じゃがも好きなのね｣
しかもさらに正論を述べられた。やめて！もう唐揚げ娘のライフはゼロよ！！
｢しかし、まんまと唐揚げちゃんの策略にハマったわね。私をここに誘き寄せ、時間を稼ぐ気だった訳か……｣
｢えっと。うん｣
解らないまま唐揚げは頷く。そう言うの良くないぞ！
｢バカね。私が"新生脳無"の警備から離れてまであなたと戦う訳がないわ。
音本さん、任せたからね｣
ランタンヘルは意味深な台詞だけを残し、ひらりと視界から消え失せる。
Aがほっとしたのも束の間、音本は懐から銃を取りだし───Aはまた戦慄した！！
｢君、本当は弱いんじゃないか？｣
｢はい。めちゃ弱いです。……あ？！｣
音本は｢やはりな｣と笑い、銃を向けてきた。
なぜか勝手に本心を語った自らの口に、Aは動揺を隠せない。
『嘘ばっか吐いてると、後々困るよ』
有り難いコンプレスの言葉が、今頃脳裏を駆け抜けていった……(遅い)
５７：唐揚げ全力変態説！？→←５５：唐揚げ、とうとう一人にさせられた！
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はにか※はにかん(プロフ) - え、キュ、キュレーターですって！？……作者様！いえ、神様！！私たち付き合いましょう！？一緒に丑三ツ刻水族館に行きましょう！(？？？？？)あと、遅いコメントすみません… (2020年11月26日 22時) (
レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
エドワード - 唐揚げバンザイっっ！！黒霧さん逃げてぇぇ (2020年1月7日 22時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - ほむほむさん» ようこそ唐揚げの世界へ(笑)どんどん惚れてくださいd=(^o^)=b (2018年3月10日 14時) (レス) id: f00a385698 (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - やだ、惚れた (2018年3月10日 14時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 百聞さん» コメントありがとうございます！唐揚げも、頑張ればそこそこ強く見えるようです(笑) 大好きな作品と言っていただけて大変光栄です！これからもまったり頑張る存意ですので、またお気軽にお声を聞かせてくださればと思います！＼(^o^)／ (2017年12月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2017年11月18日 11時
