５０：そうだ、建国したら名刺作ろう！ ページ2
｢さすが、噂に名高い唐揚げは違うな｣
そう言われ、Aは鼻を伸ばしながら笑う。そんな唐揚げの頭をコンプレスが素早く小突いた。
ただ、条件としては随分緩いと思える。コンプレスはそこを考慮しつつ｢わかった｣と返事を返した。
｢また細かい事が決まれば連絡する。これ、俺の連絡先｣
そう言いながら、コンプレスは懐からちょっと洒落た名刺を取り出してキュレーターに渡す。
彼はそれを受け取り、まじまじと眺めたあと服のポケットに投げ入れた。
｢名刺いいな……カッコいい。私も唐揚げ帝国創立の記念に名刺を作ろう｣
｢国が出来るんだから、もっと優先して作らなきゃいけねえモンがあると思うけどな……｣
二人の会話に付いていけないキュレーターは、終始頭にハテナを浮かべていたが──話には入り込んで来なかった。
｢しかし、本当に俺達が欲しがる情報を持っているんだろうな｣とコンプレスがキュレーターに聞けば、｢問題無い｣ときっぱり言い切られる。
｢精鋭隊の他にも、動き出した組織がもう1つ確認出来た───ああ、俺らは頭数にはいれてないからな？
その組織って言うのは、ヤクザだ｣
｢あのジャパニーズピーポー？｣
｢……いや日本人だけかは知らないが｣
｢つか絶対マフィアって言いたかったけど、間違ってピーポーって言っちゃった奴だろ今の｣
コンプレスが的確にAに突っ込む。
だがキュレーターはまだ唐揚げの異常なテンションに付いて行けておらず、しばしば唖然としていた。無理もない。
｢で、ヤクザって何ですかー？｣
多少強引な唐揚げにほとほと呆れながら、キュレーターはまた話を戻す。
先ほどのヤクザの続きだ。
小さいながらも強固な何かに支配されている、そんなヤクザ組織であるらしい。
前はそこまで悪い噂は聞かず、こじんまりとした組織だったという。
｢そいつらが精鋭隊と接触するのを見た部下がいる。あいつらは、精鋭隊の影に隠れて──何か良からぬことをやる気何だろうよ｣
｢……なるほどね｣
｢精鋭隊なら金回りも良いし、人材も多い。組織の規模もそこそこでかく──何しろ、今最も有名な敵グループになる｣
｢ねえ、唐揚げがいる連合はどれくらい人気ですか？！｣
｢……変態組織とは聞くが｣
｢なんてこったお前のせいだぞ｣
コンプレスがAの頭をわしゃわしゃ撫でた。変態、か。強ち的外れでもないから癪に触る。
｢じゃあキュレーターさんも精鋭隊に尻振ればよかったのでは？｣と聞くAに｢言い方！！｣とまたコンプレスが突っ込んだ。
｢お前たちの方が、見込みがある。俺の目に狂いはない｣
彼は悪い顔で、そう言い切った。
５１：むにゃむにゃ、唐揚げ帝国は年中休日につき！→←４９：こんなあっさり契約成立？！
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はにか※はにかん(プロフ) - え、キュ、キュレーターですって！？……作者様！いえ、神様！！私たち付き合いましょう！？一緒に丑三ツ刻水族館に行きましょう！(？？？？？)あと、遅いコメントすみません… (2020年11月26日 22時) (
レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
エドワード - 唐揚げバンザイっっ！！黒霧さん逃げてぇぇ (2020年1月7日 22時) (レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - ほむほむさん» ようこそ唐揚げの世界へ(笑)どんどん惚れてくださいd=(^o^)=b (2018年3月10日 14時) (レス) id: f00a385698 (このIDを非表示/違反報告)
ほむほむ - やだ、惚れた (2018年3月10日 14時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 百聞さん» コメントありがとうございます！唐揚げも、頑張ればそこそこ強く見えるようです(笑) 大好きな作品と言っていただけて大変光栄です！これからもまったり頑張る存意ですので、またお気軽にお声を聞かせてくださればと思います！＼(^o^)／ (2017年12月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぁびぃ(駄作者) | 作成日時：2017年11月18日 11時
